不思議な玩具を使って地味なOLを弄んでみた (Page 8)

 もう限界だ。

 美沙のトロトロのアヘ顔が目に飛び込んできた。

 その潤んだ瞳が満足げに微笑んだ瞬間、太腿の付け根に熱い電気が走った。

 同時に、ドロリとした熱い塊が尿道を駆け上がり、ふわふわの布団に締め付けられて吸われる亀頭の先端を開く。

 びゅる、びゅびびゅびゅびゅびゅびゅっ! びゅるるるるっ、びゅるびゅる!

「あっ! やぁっ! 熱っ! 熱いのがっ! あああっ! い、いいいんっ! また、またイっちゃ! イっくううっ!」

 白濁汁が迸った瞬間、美沙がまた身体をビクビクと痙攣させた。

 汗と涎を飛ばしながら、蕩けた顔でだらしない笑顔を作る。

 眼鏡はすでにどこかに飛んでいったようで、つぶらな瞳をいやらしく細めながら俺に抱きついて腰を動かしている。

 その動きが敏感になった俺の肉茎を刺激し、冷め始めて身体を離したくなる気持ちを萎えさせる。

「ん、んん、んはあ! きも、ち、気持ちいいよお」

 呆けた表情で腰を押し付けてくる美沙に思わずキスすると、彼女は緩慢に腰を動かしながら俺の頬を包むように両手を添えた。

 そして、見覚えのある笑顔を浮かべて口を開く。

「捕まえた」

「え?」

 涎と汗と涙に塗れた顔で妖艶な笑顔を浮かべる魔女に、俺の冷めてきた頭がすべてを悟らせる。

 それは、あの辻占いの女の笑顔だ。

 

 頭の中で彼女との出会いからいままでが目まぐるしく再生される。

 不意に現れ、俺のそばに立っていた彼女。

 急に俺に寄り掛かるように倒れ、なんの警戒もなく俺に介抱された彼女。

 何度も介抱する俺に、自分から名乗ってきた彼女。

 俺の悪戯に耐え、むしろ期待するような瞳を向ける彼女。

 敏感に反応しつつ、俺の様子を窺う彼女。

 毎日のように俺に痴態を晒し、人前でも達するようになった彼女。

 

 俺が彼女を弄んでいたのではなかった。俺が彼女に?

  

「んふふ。終点まで、まだ時間はかかるわ」

 美沙の楽しげな台詞に、電車のドアの閉まる音が重なった。

(了)

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