二人の幼馴染みとドロドロになるまでやりまくった件 (Page 6)

「それはそうと、風呂沸かしたから行ってこいよ。さすがにすごいことになってるから」
「ありがと」
「あ、ついでにその寝坊助も連れて行ってくれ。軽いから、勝子でも運べるだろ?」

 勝子の横でタオルケットにくるまって丸くなってる信子を指さす。
 起きているようにも見えるがまったく反応がなかった。

「え~、せっかくだからお姫様抱っこしてあげたら?」
「されるの、見たいのか?」

 オレの問い掛けに、勝子はちょっとだけ首をひねってにっこりと笑う。

「ん~、ちょっとやだ。じゃあ、しかたがないな~。ほーら、信子? いくよ~|」
「……眠い。ほっといて……」

 勝子が信子を揺さぶるが、さらにタオルケットにくるまって出てきそうにない。
 その反応に勝負心をかき立てられたのだろう。
 勝子の目がキラリと光ったような気がした。
 
「しょうがないなあ……。じゃあ失礼して」
「やめろっ」
「やめないよ~」

 タオルケットを剥ぎ取ると、勝子は信子を抱きかかえた。
 暴れる信子だったが、勝子に抱え上げられてそのまま風呂に連行されてしまった。

「ふむ……。オレは朝飯の準備すっか」

 二人を見送ってから俺は台所に降りると朝食の準備を始めた。
 とりあえずトーストとスープ、目玉焼きでいいだろう。
 ちょうどテーブルに並べ終えたころ、二人が風呂から出てきた。

「いい湯だったよ~」
「ふんっ……」

 気持ちよさそうな勝子と、何となく機嫌が悪そうな信子。
 その二人に席に座るように促した。

「おお~、光正以外とやるねえ」
「そだろ、あたたかいうちに食べてくれ」

 朝食をとり、ひとごこちついたところで勝子が口を開いた。

「で、光正は私たちのどっちを選ぶのー?」

 いつものように泣き出しかねない雰囲気だったが、何故かニコニコとしている。
 むしろよっぽど怖い。

「私を選んだら殺すから」

 信子はまた剣呑なことを言いだしていた。

「ダメだよ~、信子。さっきお風呂場で約束したじゃない~。光正の選択を尊重するって」
「だけど……」
「『だけど』じゃないです。ということでー、さあ光正、どうなのー?」

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