二人の幼馴染みとドロドロになるまでやりまくった件 (Page 7)
ニコニコとしているが勝子の目は笑っていない。
一方、信子は厳しい目をしているように見えて、その光は弱々しい。
俺は二人に交互に視線を送りながら、考え続けた。
そして、
「昨日までだったら、信子って言っただろうな……」
「じゃあ今日は?」
「最低かもしれんが選べない。あれだけのことをしておいてなんだが、どっちかと付き合うわけにはいかない」
「ふぅん、私たちにあんなに中出ししてて、そんなこと言っちゃうんだ」
「じゃあ、光正は他の誰かと付き合うんだ」
明らかに苛立っている二人に、オレは宣言する。
「いや、二人にいい人ができるまで、オレは誰とも付き合う気はない」
「はあ? 何言ってるの?」
「また面倒くさいことを言い始めたよ~」
呆れたような視線を向けてくる二人。
だが、オレはこういう答えしか出せなかった。
「いいじゃねえか、オレは二人とも大事だから、どっちかだけってのは無理なんだよ」
「バカみたい。結局、わがままなだけじゃん」
いつも通り、怒ったような口調の信子。
だけど、どこかその声は優しかった。
「そうかもしれない」
「だったら~、もっとわがままを言えばよかったのに~」
「はっ?」
勝子がオレの煮え切らない態度に呆れた様子だった。
それは当然だと思うが、どうやら何かまだ心に秘めているものがあるらしい。
じっとオレを見つめると口を開いた。
「光正は私たち二人、ううん、私たち三人と付き合えば良いんです~」
思わず固まってしまう。
その選択肢は考えないことはなかったが、あまりにあまりなので最初に除外したものだった。
その上、聞き逃せない言葉が混じっていた。
「はっ? 三人、ってお前ら秀子も巻き込むつもりか!?」
「そうだよって言うか、秀子も光正のこと好きだよ~」
「マジかよ……」
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