義母が魔王の手先だったので辱めようとした話

・作

父の恋人であり、早くに亡くなった母の代わりとなってくれていたリリアが魔王の手先と知ったアデルは、彼女を拘束する。父が死んだ原因とも知り、怒りに支配されていたアデルはリリアの豊満な身体を弄んでやろうと、ベッドの上で彼女を犯し始める。

「ちょっと、アデル!これ、外しなさいよ!」

黒髪の妖艶な女性が、古い木製ベッドの上で縄に縛られ、身動きが取れなくなっていた。
赤く綺麗に塗られた口紅は、悔しそうに歪んでいる。
アデルと呼ばれた青年は、女性を見下ろすようにしてベッドサイドに立っていた。

「無理だよ。あと軽々しく名前を呼ぶな、悪魔の手先め」

アデルは、無感情と言ったような表情で女性を見ている。
女性はキッとアデルを睨みつけ、後ろに縛られた手に力を込めた。
魔法を使い何かをしようとしたのだろうが、特に何も起きない。

「な、んで……」
「魔法を使えるとわかってる相手に使わせるわけないだろ。その縄は魔力を吸い取る素材だから、縛られてる間は使えねえよ」

小馬鹿にしたように鼻で笑うと、アデルは女性を押し倒す。
抵抗できない女性は、そのままに転がるしかなかった。
それでもアデルを睨みつける女性の眼差しの強さは、変わらない。

「何かの間違いよ!あんたに魔法を教えたのもあたし!魔物討伐で死んだ父親の代わりにあんたを引き取って育てたのも、当時彼の恋人だったあたし!あたしはあんたの母親なのよ?!」
「ああ、そうだな。お前が引き連れてきた魔物の大群に、俺の親父が行くよう差し向けたのはお前。聖なる力を宿してる俺を覚醒しないうちに殺そうとしたのもお前。しかし暗殺に失敗し、こうして捕縛されてしまったのもお前」

アデルはそっとベッドに乗り、女性の頬に手を添える。
ビクリと肩を揺らす女性だったが、アデルはやはり表情を変えない。

「魔王の腹心である女魔術師リリア。爪が甘かったな、俺がもっと幼いうちに来るべきだった」
「……成長したあんたの力を奪えると思ったら、今が収穫時だったのよ」

ついに観念したのか、女性――リリア――は目を伏せて降伏の意を表した。

素朴な部屋の中は静かだ。

元々アデルと父親の家であったここに、リリアは数年ほど前にやってきた。
魔物討伐の仕事で知り合って意気投合し恋人になったのだと、アデルの父親が連れてきたのだ。
聖女と呼ばれていた母親は、アデルを産んですぐに亡くなったと聞く。
父親のためにも、アデルはリリアの存在を受け入れた。

リリアはアデルにとって、母のような、姉のような存在だった。
だが魔物の大群に父を奪われたアデルが復讐のために出た旅で知った事実は、リリアが魔王の手先であったということだ。
アデルはリリアを好いていた。母親として、秘めたる思いをいうなれば女として。
魔王の手先であるのならば、殺さなければならない。
しかしその前にその身体を弄んでやろうと、アデルは心に決めていた。

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