義母のなぐさめ (Page 3)
賢太郎はリビングに戻りソファーに腰掛けたが、まだ心臓はドキドキしていた。
百合が、自らを慰めていた。その衝撃が強すぎて彼女の裸体を見てしまったことも忘れかけたが、ソファーの上で頭を抱え目を閉じると、そこに浮かぶのは紛れもなく先程見た百合の裸だった。
服の上からでも豊かだとわかっていたが、それでも下着などで押さえ付けていたのだと感じるほど、生の乳房は迫力のある大きさだった。乳輪は大きいが色が薄く、ふわふわと柔らかそうだった。乳首は控えめながらしっかり主張があり、思い出すだけでむしゃぶりつきたくなる。
百合は現在33歳。若い頃より熟れ始めた身体の曲線を、だらしないと感じる男も自分の同世代にはいるかもしれないが、15の頃から百合で抜き続けてきた賢太郎にはむしろ百合の魅力は増しているように感じられた。
風呂に入っていたからか、肌はつやつやと光りふっくらとして水を弾いているようだった。
触れたい。母さんに、百合さんに、触れたいと賢太郎は強く思っていた。
ガチャ、と音がしてゆっくり百合がリビングに入ってきた。
髪も乾かし、ボディラインを拾わないゆったりとしたルームウェアのワンピースに身を包んで現れた百合は、それでも頬だけは真っ赤なまま、気まずげに口を開いた。
「…賢太郎さん、さっきは、その」
「ごめんな、風呂で何かあったんじゃないかと思って」
「ごめんなさい、謝るのは私の方よ…随分早かったのね」
「ああ、仕事が早く終わったから」
「……」
笑おうとして、うまく笑えずに眉根を寄せて困った表情のまま百合はキッチンへ向かった。
百合は、何とかして空気を変えたいようだった。
「賢太郎さん、煮込みハンバーグ好きだったでしょう?久しぶりだから張り切って作っちゃった」
鍋の蓋を開けると、ふわりとハンバーグの匂いが部屋に広がる。
「さっき家に着いた時から、匂いですぐわかったよ」
「早くから作ってたの。いま温め直すわね」
かち、かちと音がしてコンロの火が点いた。
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