義母との秘密
妻の出張中、家に手伝いに来てくれた妻の母である祥子は藤原大和においしい食事を振る舞ってくれた。豊満でおっとりとした笑顔が魅力の義母に欲望を感じてしまった大和は、溜まっているからだろうとその思いを振り切ろうとする。しかし大和は脱衣所で、祥子に自分の勃起したペニスを見られてしまう。すると祥子は娘の他に浮気をしないでくれと懇願し、大和にフェラチオをし始めるのだった…
その日、残業続きで疲れ果てた体を引きずるようにして帰宅した藤原大和が自宅ドアを開けると、ふわりと優しい料理の香りがした。
そういえば今日は義母が来てくれる日だったと思い出した大和が慌てて「ただいま」と声を上げると、中から「お帰りなさい」と軽やかな声が聞こえた。
妻の唯が仕事で1週間の出張に出ている間、妻の母である久保祥子に家のことを手伝いに来てもらう約束をしていたのだった。
「お義母さん、今日は本当にすみません」
「いいえ、こんなことで良ければいつでも頼ってね」
「ありがとうございます、助かります」
ダイニングテーブルには豚の生姜焼きと少しの煮物、味噌汁とご飯が並んでいた。
今朝家を出るときには散らかっていた部屋も綺麗に掃除してあり、3日間放置していた洗濯物も全て洗って畳んであった。
妻は仕事に熱心で、そうであれば当然のことだが家事はあまり得意ではない。
しかしそれを理解して大和は結婚したし、共稼ぎの中で手が行き届かない家事は外注することが普段は多い。
今回義母に頼んだのは、唯の出張が急に決まったため家事代行を依頼する時間的な余裕がなかったからだ。
「大和さんの口にあうといいんだけど」
はにかむように笑ってそう言った義母の祥子は、年齢の割にやはり若く見えるなと大和は思った。
「いやあ、美味しそうですよ。いただきます」
空腹だったのもあったが、実際料理が美味しかったので勢いよく大和は食べ進めた。
「美味しいです、お義母さん」
「ありがとう、良かったわ」
近所といえるくらいの場所に住んでいても、普段は会うことがほとんどない。
義母は大和が気を遣わないで済むようにいつも配慮してくれていた。
「毎日こんな時間になるの?」
「そうですね、ここ1ヶ月くらいは繁忙期で…しばらくすれば楽になるんですけど」
「あまり無理しないでね、唯もそうだけどあなたたち2人とも少し働き過ぎよ」
くすくす、と笑いながら、それでも真剣に心配してくれていることが伝わる。
大和は忙しい日々の中で久しぶりに「癒し」を感じていた。
腹と心が満たされ、ふうと息をついて対面に座る義母と顔を見合わせる。
妻の唯とは似ていないが、義母の祥子はおっとりとした雰囲気の豊満な美人だ。
唯から父親は早くに亡くなっていると聞いていたが、その後義母が再婚することはなかったらしい。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」
もったいないな、と思う。まだ実際に若く、そしてそれ以上に若く見える彼女ならいくらでも声がかかったろうにと。
「それじゃ、これ片付けたら私は帰るわね」
立ち上がった義母は、大和が食べ終えた食器を持って台所に向かう。
「いやお義母さん、片付けは自分でしますから」
「いいのよ、座ってて」
「すみません…あ、でも今日はもう遅いので家に泊まって行ってください」
「あらいいのよ。姑といても大和さんも気疲れするだけでしょう?すぐ近所だし帰れるわ」
「そういうわけにいきません、近所といっても一駅は離れてますし、女性を1人で帰すなんて唯に叱られます」
「あの子ったら、心配性なんだから…そんな年齢じゃないのに」
食器を洗いながら、呆れたように笑う祥子の姿に、はっきりとはしないが後ろ暗い欲望が湧いてくる気がして大和は視線をそらした。
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