合格祝い —母さんは僕の奴隷—
『いい子』でいることを強要され、エリートママ・麻美のいいなりだった祐一は、長年にわたり静かに鬱憤を溜め込んでいた。そんな中、祐一の司法試験合格に浮かれた麻美が口にしたのは、「合格祝いに何だってしてあげる」という言葉。祐一が要求したのは、親子水入らずの海外旅行———などではなく、『麻美が3日間奴隷になること』。執拗な痒み責めに寸止め地獄、そして底辺の男たちによるレイプ…祐一は今までの復讐として、無抵抗な母親の体を好き放題に弄ぶ。
医師と弁護士のダブルライセンス、セレブ御用達美容整形外科の美人院長としてテレビにも多数出演。
そんな小野原麻美の一番の自慢は、一人息子の祐一だった。
夫の不倫が原因で離婚してからというもの、捨てられた惨めなシンママ家庭だとは絶対に思われたくなくて、麻美は自分の持っているお金と能力の全てを祐一の教育に注いだ。
多忙で家事は外注しても、ピアノの練習や塾の予習・復習、諸々の資格取得には寝る時間を削って付き合った。
その甲斐あってか、祐一は無事に日本最難関の中高一貫校に入学。
品行方正、ピアノはコンクール上位入賞の常連であり、そして今日、歴代最年少で司法試験に合格したことが判明したのだ。
「おめでとう祐一!流石は母さんの息子だわ」
麻美は珍しく明るいうちに帰宅し、デパ地下の高級総菜を並べて祐一と向き合った。
これだけ手をかけたのだから優秀であって当然と、祐一の事を滅多に褒めたことのない麻美だが、かつて自分が苦労した経験があった分、この合格の喜びはひとしおだったらしい。
「そうだ、ご褒美は何が良い?欲しいものは?」
「ご褒美…?えっと…」
急に優しくされた祐一は戸惑いながら少し考え、ぎこちない表情を浮かべた。
「いいよ、そんなの…」
「遠慮しないで、ほら、何かあるでしょ?」
「うーん…あっ!………でも、母さんは忙しいだろうから、やっぱりいいや」
「なあに?何でもいいわよ、言ってみなさい。そうね、久々に海外旅行でもする?」
「…ほんとに何でもいいの?」
「勿論よ。仕事だって、ゆう君の為なら一週間くらい休んだって平気よ」
「じゃあ…」
いつになく浮かれた様子の麻美に、祐一は低い声で言った。
「今日から3日間、僕の奴隷になってよ、母さん」
*****
「こっ、こんなのやっぱりいけないわ…ね、ゆう君、冗談よね…?」
麻美が震える声で言うと、祐一は冷たい目をしてため息をつく。
今麻美は生まれたままの姿で、右手と右足首、左手と左足首を拘束され、仰向けでベッドの上に転がされていた。
「何でもいいって言ったのは母さんなのに、もう約束を破るの?自分で決めたことは最後までやらないといけないんじゃなかった?僕、嘘つきはキライだなぁ…」
「…」
それはいつも、麻美が祐一を叱る時の言葉だ。
反論できなくて黙っていると、祐一は石鹸を泡立てていた洗面器を置き、箱から剃刀を取り出した。
「何をするつもり…?」
「母さん、覚えてる?中学生の時、模試の結果が悪かったからって、僕の事丸刈りにしたよね。髪の毛弄ってる暇があったら勉強しなさいって」
…うろ覚えだが、そんなこともあったかもしれない。
「あれは、その…あの…ゆ、ゆう君、ねえ、まさか…」
「母さんも髪を巻く手間がなくなれば、家事の一つくらい出来るんじゃない?」
引っ張られた髪の根本に剃刀があてがわれる。
「ひぃっ、いやぁ———!」
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