ヒモの心得 (Page 7)

「はぁ、あ、あああっ」

膣肉は吸い付くように太一のペニスに絡む。
楓が呆けた顔で少し脱力するのを待って、太一はゆっくりピストンを始めた。

「あぁんっ、あ、あぁっ…んんんっ」

絶頂を上塗りしてくるような刺激に、楓の声はだんだんはしたなくキーが下がってゆく。

「すごい、かえちゃん、中ドロドロだよ」

楓の耳元でそう言いながら、特に奥を念入りに小突くようなピストンを繰り返すと、楓の膣肉はぶるぶると太一のペニスを撫で回してくる。
膣が「もっと、もっと」と言っているようだ。

「あぁ、んぅ…すっご、ぃ、ぃぃぃっ」

太一の長いペニスで的確に弱いスポットを攻め続けられ、楓は半狂乱になっていく。
熱くうねる膣肉に自分のペニスを擦るように、だんだんと太一もピストンを激しくしていった。

「いくいくっ…んんぅぅぅっ、ああいくぅっ」

何度か絶頂している楓の身体は、激しいピストンをすんなり受け入れる。
太一はそれを確認しながら、自分の快感に集中していく。

「かえちゃん…僕もう…っ」

「んんっ、はぁ、あああっ、たいち、たいち…っ、すき、すきぃ」

力任せに腰を打ち付けるほど激しいピストンで、太一も夢中になっていく。
楓の膣内では肉ひだが絡みつき、太一の精を搾り取ろうとしているようだった。

「いっく…あぁ出るっ」

「わたしも…いく、また、あぁぁぁっ」

込み上げたものを思い切り吐き出し、太一は絶頂した。
楓も同時に何度目かわからない絶頂を迎え、2人は身体を密着させたまま息を荒げて強烈な快感に飲み込まれていった。

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「え、もう6時？」

短い休憩を挟みながら何度も何度もまぐわった後、ふと気づいた楓が声をあげた。

「うわ…あー、ごはん、どうしよっか？」

晩ご飯は外に食べに出るという約束を思い出したが、今それは果てしなく面倒なことに思える。

「もう宅配で良くない？」

「うん、僕はなんでもいいよ…ね、それよりさ」

太一は汗ばんだ楓の肌に指を這わせた。
何度も何度もしたのに、太一の指に触れられると楓はまた欲望に駆られてしまう。

「んんっ…だめ、いま、敏感かも…」

「かえちゃんはずっと敏感じゃん」

ふふふ、と笑いながら太一は楓の乳房に手を伸ばし、こんなにいい女から養われる幸せを改めて深く感じるのだった。

（了）