保健室にいるのは天使か悪魔か (Page 3)
「…?」
白衣の袖をまくって、長い裾をさっと後ろへ払い、香澄が井内の膝の上に跨った。
小さな体から、静かな怒りが滲み出ている。
「さ、桜井先生!?」
向かい合って首の後ろに腕をまわし、猫なで声で問いかける。
「ねえ、井内先生はバカなの?ここは、ど田舎の学校。いるのは、冴えない女子生徒と、うるさいおばさん教師たち。AVできれいなおねえさんを見てる子たちが、そんなの抱きたいと思う?」
香澄はいったん腰を浮かし、スカートをめくりあげて、さらに前に座る。
お互いの性器が布越しに触れ合い、香澄の体温が伝わる。
「ちょっと、やめてくださ…んんっ!」
顔に押し付けられたふわふわの乳房に、井内の下半身が反応する。
「井内先生も、こうやってすぐに、エッチな気分になる。年頃の男の子が欲求を満たしたくなるのは、当然のことでしょ。だけど、こんな山奥で、寮に住んでる子もいる。他校のかわいい女の子と、出会う機会なんてない」
香澄は頭を抱えたまま、ゆっくり前に体を倒していく。
「わたしも、こんな田舎の学校に配属されて、うんざりよ」
井内の背中がベッドに着くと、香澄は体を起こして下敷きにした男を見下ろした。
「では、あれは、桜井先生が…?」
「そうよ。本当ならベッドの上が理想だけど。でも、場所がないのよ。だから仕方なく、運動用だけど、マットがある場所を使ってる。…ここだって、いつも空いてるわけじゃないし」
香澄が片手を後ろにをまわして、睾丸のあたりを包み込む。
「こんなこと生徒にバレたら、教師としてよくないわよね」
強く下半身を押し付け、長髪するように腰を左右に振る。
「わたしを払いのけなくていいの?生徒指導なのに、こんなことしていいの?」
熱を帯びた股間の上で、香澄が問いかける。
「…」
香澄は、白衣を脱ぎ捨て髪の毛を解放する。
首を振って髪の毛を広げると同時に、シャンプーの香りが鼻をくすぐる。
「さっき、野田君がいたでしょ。これからってところを邪魔されて、イライラしてるしムラムラしてるの。責任、とってね」
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