保健室にいるのは天使か悪魔か (Page 6)

結合したまま、井内が香澄をゆっくり後ろへ倒す。

仰向けの香澄の膝に両手を添え、井内が激しく肉棒を突き刺す。

「あ、ああああー!」

溜めてきた性欲を発散させるように、香澄の小さな体を硬い欲望が貫く。

それだけでは物足りず、さらなる快楽を求めて、香澄は自らの細い指で、乳首を転がす。

「ああん!ちが……あん!もっと下……やあああん!!」

ぐっと肉壺がきつく締まり、最も感じる場所を探り当てたことが、井内に伝わる。

「いいい!そこおお!…んんん!そ、そんな…に、突いちゃ、やあああ!」

うっすら全身に汗をかき、片手は口元を押さえ、もう片方の手はシーツをつかんで目を閉じる。

「出しますよ…?」

「あん!やあん!…ああん!」

喘ぎ声でしゃべることのできない香澄は、首を縦にふって同意する。

肉壺の奥のコリコリした壁に、一層早く、肉棒が何度も押し付けられる。

「ああ、やああ、だめ!だめ!また…ああ、ああああーー!!」

肉棒の周囲の壁がヒクヒクするのを感じて、香澄に遅れること数秒。

井内も、オーガズムに達した。

*****

肉体の疲れとは裏腹に爽快さを感じながら、二人は服を着る。

香澄が白衣を着て、カーテンを開けた。

「生徒相手に、いつもこんなことを?刺激が強すぎませんか?」

「まさか。井内先生には怒っていたから、ちょっと強引に、ね」

いつもの柔和な雰囲気に戻った香澄は、さっきまで快楽に溺れていたとは思えない。

「でも…大人の男性はいいものですね。若い子は、自分が気持ちよくなることしか、考えてない子が多くて。あと、後片づけももっと注意しなくては」

大きくため息をついて乱れた髪の毛をまとめると、勢いよくドアが開いた。

「かすみちゃーん!来たよ!」

上機嫌な野田の顔が、一気に曇った。

「げ、井内まだいたの?」

「野田こそ、元気そうなのに、どうして保健室に来たんだ?」

「え…いや、その…」

香澄がおかしそうに、フフッと笑う。

「あんまり、桜井先生に迷惑かけないように」

井内の姿がドアの向こうに消えかけて、思い出したように香澄が呼び止める。

「あ!職員会議のことですが…」

「…なんのことですか?」

井内が、わずかに微笑む。

「いえ、なんでもありません」

香澄の唇も、少し緩んだ。

(了)

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