放課後の秘め事 (Page 5)

「あ、いや、その……最初に廊下に落ちていたコンドームは使ったように見えたが……」
「あ、あれは牛乳です」
「牛乳……」
「あ、食べ物を粗末にしてすみませんっ」
 わたわたしている北沢を見ていると、微笑ましくて笑いが込み上げる。
「怒ってないよ」
 頭を撫でて、照れながら言う。

「その、まだ言ってなかったな。……俺も北沢が好きだ」
 北沢の目からポロッと涙がこぼれた。
「北沢」
「すみません……触ってもらえるだけでいいと思ってたのに、私、欲張りになっちゃって……」
 泣いている北沢の頬に手を添えて涙を舐める。そのまま、唇を重ねた。
「んう……」
 唾液を飲み合い、舌を絡める。恥ずかしいくらい水音を立てながらキスし続けた。

 コンドームをつけ、慣らすように浅い所で出し入れする。ゆっくりと挿入し、動きを止める。
「大丈夫か?」
「は、はい……」
 キツくても我慢しそうだと、そのままで胸を愛撫する。
「ああ……」
 感じて硬くなっている乳首を手の平に感じながら愛撫していると、北沢が俺の腕をつかんだ。
「せんせえ……う、動いてぇ……」
 たまらずにねだる姿が可愛くてたまらない。

 俺は腰を動かし、深いストロークで奥を突いた。
「ふあっひあっ」
 動きに合わせて北沢があえぐ。
「ああっ先生のが、中で、いっぱい……っ」
 すがるようにグッと抱きついてくる。その小柄な背中を抱き返し、最奥を突いて精液を放つ。
「あああっあううん……っ」
 北沢も絶頂して体を痙攣させる。
 つながったまま余韻を味わう。

「……責任は取る」
 少し体を離してまっすぐ見つめる。

「だから、改めて。俺と、つきあって下さい」
 北沢は口元を手で覆い、瞳をうるませた。
「……はい」
 そして、これまで見た事のない、嬉しくてたまらないという笑顔を見せた。

(了)

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