H好きの嬢が彼女になりました (Page 7)
身体を起こすと、ヌチャリとした嫌な音がして臭い匂いがむわっと湧き上がってきた。
「……ごめん。お風呂入ったばかりでーー」
「ん? ははは、お腹ぬるぬるう」
彩奈は幼女のような笑みを浮かべ、お腹に張り付いた雄汁を両手で引き延ばすように撫でる。
「あ、すぐに拭くから、ちょっと待って」
俺はそう言って慌ててティッシュに手を伸ばしたが、彼女はザーメン塗れの両手で躊躇なく自分の身体をまさぐり始めた。
「んふふ。これで、今日の分は上書きできたかな?」
「え?」
ティッシュを片手に固まった俺に、彼女は指の隙間に残ったザーメンを頰に擦りつけながら満面の笑みを浮かべた。
「いろんな男の臭いが付いちゃってるから、あっくんで上書きしないと。ね」
(了)
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