結婚相談所の罠 (Page 7)
数週間後。
「あっ…んん、ああっ…」
「困りましたね…西宮さん」
永田は手にしたデンマを目の前で両足を広げる女の局部に押し当てながら言った。
女…西宮は、永田の手の動きに合わせてあんあんとあられのない声を上げている。
「特別プログラムを終えた貴女ならどんな相手にも股を広げられるようになったんですけどね…」
「んん…いや…私、永田さんじゃなきゃ…い、ああああっ」
最後まで言い終える前に、永田がデンマの出力を上げて強い刺激を与える。
特別プログラム中、ありとあらゆる方法で快楽を教え込まれた西宮も身体は予想以上の仕上がりを見せた。
どんな刺激にも快感を覚えるようになった彼女の身体は、今や男なしでは生きていけないものになってしまっていた。
それまではよかった。
あとは西宮が適当な男を見つければいいだけの話だった。だがそこに来て思わぬ計算ミスに永田はぶち当たった。
特別プログラムを終えた翌日から、永田は西宮に付きまとわれるようになった。
理由はとても簡単なもので、
『貴方にされたことが忘れられないの…お願いだから犯して、めちゃくちゃにして』
そう言われ、なし崩しに特別プログラムを終えた後も肉体のつながりが続いている。
最初はラブホテルでしていたが、そのうち永田の車の中や人気のない公園で犯したこともあった。
過去にも似たようなことが何度かあったが、
永田が適当に躱しているうちに適当な男を見つけてどこかに去った。
だが今回はそうはならなかった。
躱しても躱しても西宮は諦めず永田を求めた。
そうしているうちに永田の方が折れた。
身体を重ねるようになり、西宮が幸福そうな顔で自分に抱かれている姿を見るようになるにつれて関係はより深いものへと変化していた。
今では永田の家にまで来て、行為を行うようにまでなった。
最初は仕事で行ったことだが、プライドが崩れた西宮は永田にどこまでも従順だった。
そんな西宮に対して永田が仕事以外の感情を抱きつつあったが、それがなんであるか今の永田は気が付いていない。
(了)
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