隣人の転校生は命令で輝く真夜中の支配者 (Page 5)
「…実は、佐々木さんの触っているアソコを舐めて気持ちよくなる手伝いがしたい、佐々木さんは僕のことなんていないみたいに扱って、道具みたいに擦りつけられたい、…って…思いました…」
「ふーん、変態だね、町田くんて」
あぁ、やっぱりそうだよな、今だって出窓で膝立ちになって、完全に勃起してるちんこを佐々木さんに見せてる、しかもそれで道具になりたいって。
「…自分でしてみてよ、私の見てる前で、これでおあいこでしょ」
「え…うん、わかったよ…」
僕は少し背中を丸め、もっとよく見えるように場所を調節し、膝立ちのまま自分のちんこを握った。
握っただけであまりの気持ちよさに、腰が勝手に動いてしまいそうだ。
「んっ…、ふっ…」
あぁ、だめだ、気持ちよすぎて手が止まらない。
いいな、と思ってる女の子が目の前にいるのに、僕は命令のとおり自分で自分を慰めている。しかも女の子みたいな声まで出して。
恥ずかしいし、情けない。
惨めな気持ちだが、それを遥かに上回る快感が、僕の全てを支配した。
佐々木さんを確認すると、窓にもたれ掛かり、じっと僕を見ていた。
チュルッ、とした黒い瞳が僕の恥ずかしい行為を全て録画しているような気持ちになり、少し怖くなった。
「んんっ…っ、あぁ…イキそう…」
硬くなった竿の全体を握り、一定の速度で動かしていると、すぐに射精感に襲われた。
それもそうだ、こんな経験初めてで僕はずっと勃起しっぱなしだった。
敏感になったちんこも、俺の神経も、少し触れるだけで弾け飛びそうだった。
「町田くん、あーんして」
…?
僕は丸めた背中を開けた窓から乗り出し、言われたとおり口を開いた。
まぬけな姿の僕の目の前で、佐々木さんは僕に舐めさせた指を自らの股間に持っていった。
窓の下で行われている事は見えないが、次に現れた佐々木さんの中指は、ウルウルと水分を帯びていた。
考える間もなく、僕は差し出される佐々木さんの指を迎え入れ、さっきよりも新鮮な水気を味わった。
あぁ、佐々木さん…っ!
僕はさっきの一度で味を覚えていたようだ。
舌が佐々木さんの味と認識した瞬間に、記憶が僕を煽り、一気に快感がせり上がってきた。
「佐々木さん、もう出ます…いいですか…っ」
息も絶え絶え、無意識のうちに佐々木さんに許可を取っていた。
「いいよ、そのまま外に出しちゃいなよ」
佐々木さんの家と、僕の家の間に…そんな…
罪悪感と、普段なら絶対しないことをしてしまいたい欲望で、ゾクゾクと身体が震える。
「あぁ…イキます…佐々木さん見ていてください…あぁ…っ!」
僕の精子は勢いよく窓から飛び出し、真夜中の空に散った。
「あーあ、うちの壁についてたらどうしよう」
そう言いながら、佐々木さんは中指をペロっと舐め、不敵に微笑んだ。
(了)
天野さんの作品いくつか読みました。これが一番好みだったのでここに書きます。女性目線と男性目線両方からの視点でそれぞれかけるのは凄いなと思いました。
ひとつだけ疑問なのですが、この作品はなぜM男タグがないのでしょうか。佐々木さんが先に自慰を見られたからでしょうか。
個人的にはこの作品は十分に女性上位の要素があらと思いました。
また天野さんのM男作品が見たいので勝手ではありますがタグをつけて頂けると嬉しいです。
大学生 さん 2022年2月28日