日常の転落 (Page 3)
「くそ、くそ、いい加減諦めろ」
業を煮やした男は舌打ちをすると、急に肉棒を押し付けるのを止めてしまう。
諦めてくれた?
ほんの一瞬希望が胸をよぎった。
だがそれは大きな間違えである。
ズブッ
それはいきなり訪れた。
外れたと思った肉棒が勢いよく突っ込まれる。
乱暴に、無秩序に。
でたらめな動きで腰を動かされる。
子宮口に到達する途中でぶちぶちと嫌な音がしたのが分かった。
鼻先に血の匂いが漂う。
「あっああ」
視界が絶望の色に染まった。
彼氏はいない。
でもいつか、大切な人ができた時に捧げられたらと思っていたものだったのに。
誰かもわからない男に乱暴に奪われて、愛もなくただ欲望のまま腰を揺さぶられる。
目から涙が伝った。
だが男の腰の動きが止まることはない。
むしろ泣きじゃくる姿に興奮するかのように、容赦なく腰を揺さぶり、肉棒を突き上げてくる。
子宮口まで到達したそれは、欲望のままに何度も先端を叩き付け我慢汁を塗りつけてきた。
「はあ、はあ、…おい、そろそろ出すぞ」
終わりが近づくにつれ、男の動きは激しさを増していく。
「いやぁっ中だけは…中だけはやめてぇ…」
必死に抵抗したが、男の身体が退くことはなかった。
ぴったりと腰を押し付けてきて、痛いほどに子宮口を攻められる。
「…………っ、出すぞ」
男は小さく息を漏らすと、突然動きを止めた。
硬くなったものがひくりと痙攣する。
そして次の瞬間、熱いものが膣内に溢れた。
ドクドクと、遠慮容赦なく男のものは精液を吐き出し続ける。
その白い液体は子宮口にまで侵入していた。
「ふう、やっぱり女を無理やり犯すのは気持ちがいいな。ほら、もう一度ヤるぞ」
薄暗い中、男の薄ら笑いが視界いっぱいに広がっている。
どうしてこうなったんだろう。
ありふれた日常からの転落に、私はただ涙を流すことしかできなかった。
(了)
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