盗まれた青い薔薇の行方 (Page 6)

 鈴鹿を強引に抱き寄せ、片足を上げさせる。露わになった女陰が口を開け、淫らな予感に震えていた。ぐうっと男根の先端を膣口へ宛がうとそれだけ鈴鹿の肉壁が蠢く。

「焦らさないでよぉ」

 抵抗もなく鈴鹿は男根を飲み込む。肉襞が幾重にも澤木の男根を絡めとった。奥へ奥へと男を誘い、最奥で待ち構える快感を貪ろうとしている。

 澤木は容赦なく肉棒で鈴鹿の中を蹂躙した。激しく奥を突き、白濁した愛液を男根に塗す鈴鹿が満足できるようにする。射精したばかりなので、少々激しく動いてもすぐに射精してしまうような事態にはならない。

「ひぃん」

 びくん、と鈴鹿が悲鳴を上げ、身体をくねらせた。

「そこ、ちがっ、そこは出すとこっ」

 気付けば女が鈴鹿の背後に回り込んでいた。顔を鈴鹿の尻へと近づけ、菊門を舌先で責めている。

「やっ、やぁ、先生。やだぁ」

 腰を浮かせ、澤木にしがみ付いて鈴鹿は未知の感触から逃げようとする。しかし、澤木はあえて鈴鹿の身体をしっかりと固定し、女の舌先からの逃げ場を塞いでしまう。さらに今まで以上に強く激しく鈴鹿を自らの男根で攻め立てた。

「いひぃ」

 菊門を舌先で弄られるたびに鈴鹿の膣が収縮し、肉壁が蠢いて澤木にただ挿入する以上の快感をもたらす。

「鈴鹿。どこに欲しい?」

「中にほしい。先生のほしいよぅ」

 二度目の射精の予感に澤木は腰を震わせ、鈴鹿の最も奥。子宮の口へと自らの精を解き放った。射精の快感が澤木の背筋を這い上がり、それを捕えようとするかのように鈴鹿が彼の背中を強く抱き締める。

 ゆっくりと鈴鹿の中から男根を引き抜く。

 かくかくと足を震わせ、精液を零しながら鈴鹿が澤木にぐったりともたれた。

 全身の力が抜けてしまったらしい鈴鹿を抱きかかえ、ベッドに横たえる。鈴鹿はされるがままベッドの上でおとなしくしている。

 部屋の中を見ると保護した女が床の上で丸まっていた。

 怪訝に思って澤木は慎重に距離を詰める。そして、女の状態を確認した。

 女は寝息を立てている。先程までの色欲に染まり切った表情はなりを潜め、大人しく眠っていた。

「どうなってんだ、こりゃ」

 澤木はしばし逡巡していたが、女を鈴鹿と同じベッドに運んだ。危害を加えるつもりがあるなら、そのチャンスは幾らでもあった。

 女二人をベッドに横たえた澤木は、自分の服を拾いシャワールームへと向かう。

 シャワーを浴びてソファでひと眠りする算段だ。

「まったく。……もう若くねえな、俺も」

 大きな欠伸をした澤木は、しょぼつく目をこすりながらシャワールームへと消えていった。

(了)

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