親父のいぬ間に義母と秘め事 (Page 3)

「やぁぁあああああああっ! ああ、あああっ……うああああああッ!」

 何も、起きなかった。

 ソファに座り、ポテチをつまみながらテレビで流れていた適当なホラー映画を眺める。風呂に入った主人公が背後にいた何者かに襲われるというシーンだった。

 親父が慌しく出かけて行った後、俺と七海さんは気まずい空気になった。なにせ、話す話題がない。

 普段の義母ならば過剰な程に俺をかまいにやってくるのだが、不思議なことに今日は何もしてこなかった。気を使われたのかもしれない。ほっとしたような、寂しいような……複雑な気持ちを抱えながらぼんやりとしていると。

 ぎし、とソファが沈む音がして、直後。

 むにゅん。

 右腕に何か、柔らかいものが当たる感触がした。

「ゆう君、ホラー好きなの? すごいなぁ」

 見なくても分かる。義母が……七海さんが俺の腕におっぱいを押し付けている!

「私、こういうの全部ダメで……きゃあっ! やぁ、やだぁ……!」

 むにゅう。

 テレビに幽霊が映った瞬間、怯えた義母がさらにおっぱいを押し付けてきた。俺の二の腕が柔らかいおっぱいに挟まれ、義母が小さく怯えるたびに上下左右に揺すられる……。これはもう実質パイズリじゃないか!?

「ちょ、ちょっと……七海さん……」

「あ……ごめんね、ゆう君、すぐどくから……」

「俺、風呂入ってくるんで」

 このまま義母と一緒にいるのはまずい。何が一番まずいって股間が。たった数分の義母の二の腕パイズリだったが、俺の股間にはクリティカルヒットした。ホラー映画どころではないし、もしも義母にバレてしまったらと考えると……そちらの方が余程ホラーだ。

「……」

 俺はポーカーフェイスを保ち、やや前かがみになりながらそそくさと風呂場に駆け込んだ。

「ふー……」

 さっきまでの光景を振り払うように一心不乱に頭を洗った。泡を流し落としながら、つい考えてしまうのは義母の事だった。今朝見かけた義母のおっぱい、そして生尻。小柄ながら、服の上からでも分かるダイナマイトボディだ。きっと脱いだらさぞ素晴らしい身体に違いない……。

 俺が股間を擦ろうとしたのと、折れ戸が開く音がしたのはほぼ同時だった。

「ゆう君、一緒にお風呂入っていい? さっきの映画が怖くて……」

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