パパ活女子はおっさんとの交尾にはまってしまう
本番なしのパパ活でおっさんをかもってお小遣い稼ぎをしていた姉ヶ崎梨花。ある日、お小遣いを増やしてもらうという約束でとうとう身体を許してしまう。おっさんを甘く見ていた梨花だったが、ひたすらイカされてしまい、中出しまで許してしまうのだった。
姉ヶ崎梨花はいつものように、駅前のファーストフード店でパパ活相手の男性を待っていた。
帰宅ラッシュに混み合う駅を眺めながら、ポテトをつまんでいる。
これから豪華なディナーが待っているはずなのに、ついついジャンクな塩味を求めてしまっていた。
(それにしても、いつもはあたしよりも早いくらいなのに……)
バタバタと足音がして、ちょっと息を切らせながら近づいてくる男がいた。
ハゲてはいないものの小太りで冴えない、いかにもなおっさん、これが梨花のいわゆる「パパ」だった。
「ごめん、ミカちゃん。お待たせしてしまったかな?」
「全然、今日はどこ行くの、パパ?」
「そうだね、今日はちょっと趣向を変えて料亭ってのはどうかな?」
おっさんは汗をふきふきしながらそう言った。
そういうところは若干キモいと梨花は常日頃から思っていた。
(あれ? 珍しいなあ、洋食じゃないんだ)
いつもであればフレンチとかイタリアンなどの、キラキラでごってりとした店が多い。
おっさんらしからぬチョイスを不思議に思ったが、料亭という響きは気にいった。
「いいよっ。私和食も好きなんだ」
100パーセントの営業スマイルを浮かべて、梨花はそう答えた。
まあ、どうせご馳走になるんだから、正直なんだって良い。
美味しいものを食べられて、お小遣いももらえる。
しかも、気前が良いのだから、良い太パパを捕まえることができたと梨花は思っていた。
「雰囲気がよくて料理も美味しいから、きっとミカちゃんも満足してくれるはずだよ」
おっさんの言葉通り、四季折々の花に彩られた日本庭園は、街中にあるとは思えない空気感だった。
もちろん、料理も豪華で美味しく、梨花は大満足だった。
「ところでパパ、あんまり食べてないっていうか、全然食べてないけど良いの?」
せっかくの料理にまったく手をつけていないおっさんを見て、梨花は違和感を覚えていた。
しかし、おっさんはニコニコと大丈夫だよというばかりで、やっぱり手をつけない。
「食べない人の前で、食べ続けるのって気が引けるんだけど」
「あー、ごめんね。ちょっと、食前の薬を飲むタイミング間違えてさ、ちょっと今日は食べられなくてさ」
確かにおっさんの膳の隅に包装シートが載っている。
「パパったら、ドジっ子なんだね」
「そうなんだよ、失敗したなあ。美味しそうだから残念だけど、ミカちゃんはしっかり食べてね」
それなら仕方ないとばかりに、梨花はどんどん箸を進めていった。
そして、ひとしきり食べ終わったところで、おっさんが口を開く。
「ねえ、ミカちゃん。前からのお願い、やっぱり駄目かな?」
続編求む
援助交際という題材の中で、どちらの行動も一般人から見れば善悪でいうところの悪であり因果報応のような後味の悪さを感じる。
立場が逆転している点も非常に評価できる。
なし崩し的に要求がエスカレートしていくのが想像でき、とても良い。
出先でなければすぐにでも発散したいくらいの良作。
ぜひ続きを頼む。
うい さん 2022年5月21日