退院前夜の病室で

・作

長期入院の如月に、主治医の杉野は想いを寄せていた。退院が明日に迫った日、今まで意識していなかった女性の部分に気づいてしまう。医師の立場を貫こうと思っていたが、欲望に負けてしまう。病室でおこる一夜限りの秘密の交わり。

如月サラ 29歳 女性

カルテを見ながら今までのことを思い出す。
救急搬送されてきた時は、ここまで回復するとは思わなかった。
3ヵ月の入院生活も今日で終わり。

明日の朝、退院だ。

 

コンコン。

「杉野です。」

「どーぞー。」

部屋はだいたいの荷造りがすんでいた。

「検査結果出たよ。全て問題なし。」

「やったー。」

年齢が近いことから、いつの間にか友人のように仲良くなっていた。

「最後に診察するね。」

病衣の上から聴診器をあてる。

はだけた胸元から谷間が見えてドキリとする。

何も下着をつけていないのだろうか、うっすら乳首の形が変わる。

如月さんは何と思っていないようで、平気そうな顔をしている。

オレも気にしていないふりをして、一通り診察を終える。

「うん、特に問題なし。予定どおり明日退院できるよ。」

「うーん、退院は嬉しいけど杉野先生に会えなくなるのは寂しいな。」

口を尖らせて拗ねている。

「今晩、また来るから。」

平静を装って部屋を出た。

 

コンコン。

「如月さん。」

夕食が終わった頃を見計らい、7時ごろに部屋に行ったが返事がない。

「如月さん?入るよ。」

ドアをそっと開けると部屋の電気はついていない。

すやすやと眠る姿を照らすのは月あかりだ。

起こさないようにベッドの横に椅子に腰かける。

シャワーを浴びたのだろう。

ほろ甘いあんずの香りが、黒く長い髪から漂ってくる。

「寂しいのはオレの方だよ。」

手を握り、ぽつりとつぶやく。

スース―とかすかな寝息をたてている安らかな寝顔を見つめていると、我慢できなくなってしまった。

 

ぷっくりと膨らんだ唇に、優しく唇を重ねる。

如月さんの瞼が動きぼんやりと目を開ける。

マズイ。

とっさに体を引く。

「せんせ…い?」

起き上がった如月さんの病衣は紐がほどけ、右胸がすっかり見えてしまっている。

意識がなかった時から何度も見てきたけれど、薄暗い部屋の中ではなんともエロティックだ。

「ゴクッ。」

生唾を飲みこんで見入ってしまった。

「来てくれたなら、起こしてくれてよかったのにー。」

キスされたことに気づいてないのだろうか。

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