恥辱の産婦人科―箱入りお嬢様の診察記録― (Page 2)
…ふにゅっ、ふにゅっ…
「胸のサイズはどれくらいですか?」
「え、っと…D65です…」
片胸ずつ押すように触診した後、両胸をぎゅっと寄せて上げて、ゆさゆさと揺らされる。
巴は診察だと分かっていながらも恥ずかしく、目を伏せて床のシミを見た。
一頻り診察した医師は、うーん…と言って難しい顔を見せた。
「あ、あの…何か…?」
「この乳首は生まれつきですか?」
「…っ…はい…」
巴が見せたくなかったもの、それはこの恥ずかしい陥没乳頭。
小学校高学年あたりから、薄々自分の乳首が人と違うことには気付いていた。
ネット情報を頼りに自分なりに手はうってみたものの、全く改善には至らなかった最大のコンプレックス。
本来乳首が出ている筈の窪みに、医師は指先を差し込み、クリクリほじくろうとする。
「そ、そこは生理痛とは…ぁ、のっ…」
「いや、胸の痛みの原因はこの乳首かもしれないんです。原田君、吸引機を」
「はい、先生」
「吸引…?あの、何を…」
「では九条さん、少し冷たいですよ」
「ひっ…!」
ろくな説明もないまま、両乳首に冷たいジェルが垂らされる。
そしてピンク色のバルーンのついた小さな透明のカップが、きゅぽっ、きゅぽっと乳輪をすっぽり覆うように装着された。
「原田君、とりあえず軽めで」
「分かりました」
「待ってください、先生、あのっ…」
シュポシュポシュポ…
「…?!」
看護師がカップについたバルーンを何度か押すと、乳輪全体に吸引圧がかかり始める。
「や、なに、えっ…?」
「治療中です、動かないで。…うーん、まだ全然だな。原田君」
「はい」
シュポシュポシュポシュポ…
「…ぁ、ぅ…」
シュポシュポシュポッ…
「うぅ…っ…」
カップの中で薄桃色の乳輪がじわじわ引き伸ばされ、それに伴って巴の表情も苦悶に満ちたものになる。
既に結構な吸引圧が掛かっていることが見て取れるが、肝心な乳首の部分は窪んだままで、一向に顔を出さない。
シュポッ、シュポッ、シュポッ…!
「…ぃっ、痛い…先生、痛いですっ…!」
「すみません、もう少しなので我慢してくださいね」
「そんな、あぁ、痛ぃ…!お願いします、一回外して下さい…!ち、千切れそうなんですぅ…!」
「はぁ…九条さん?あなたの乳首が頑固に陥没してるからいけないんですよ!だいたい、その無様な陥没乳頭がこれくらいで千切れるわけないでしょう!」
看護師は苛立ちを隠そうともせずに言い、シュポシュポシュポシュポッ!と一気に乳首を吸い上げた。
「いっ、いゃぁぁああっ…!!いた、痛いっ、痛いぃい…!」
きゅぅぅう…と乳輪が痛々しく引っ張られる。
「せ、先生っ!」
額に汗を浮かべて、巴はハッ、ハッ、と短く息をつく。
そのうち、窪んでいた乳輪の中心から、ゆっくりゆっくり乳首が顔を出してきた。
「ぁ…ぐぅ…っ!…せんせい゛っ!もう無理ですぅ!」
ぷりゅっ…!
巴の悲鳴と同時に、隠れていた乳首が完全に露出した。
「あぁ、出てきた出てきた。原田君、外していいですよ」
「…はい」
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