トラックの行く先は (Page 4)

恵美子は20歳の時に妊娠して結婚した。
高校の同級生だった夫が突然の事故で死んだのは5年前で、その時息子はわずか4歳だった。

息子を育てるために大型トラックのドライバーの仕事を始められたのは、恵美子の親が夜間でも息子の面倒をみてくれる環境があったからだ。
女ひとりで稼いでいくのは並大抵のことではないが、この仕事は給料もいいし、ひとりでいる時間が長いところが恵美子の性に合っていた。

最初の2年は仕事を覚えるのに必死だったし、夫が死んだ喪失感だけが恵美子の胸を占めていた。
しかしはたと気づいてみれば、まだ20代の恵美子の身体は快感を求めて疼く日もあるようになっていった。

子供のこともあるし、男と交際や結婚をしたいとはもう思わなかったが、どうにも男の身体でしか埋められない部分があると思いあぐねていた頃、それは今から2年半ほど前のことになるが、恵美子は初めてヒッチハイカーの男を拾った。
若い男だった。
久しぶりに熱っぽい性的な視線を浴びて、自分がまだ若い女だったのだということを思い知った恵美子は、たまらずその男と身体を重ねた。

後腐れのないその場限りのセックスは、快楽重視で楽しかった。
久しぶりの快感が全身を貫き、驚くほど性欲が湧いた恵美子は、それ以来若そうなヒッチハイカーを見つけては乗せ、自慢の身体で誘惑してはセックスすることを生活の楽しみにしていったのである。

褒められた趣味でないのは重々承知だが、欲望を込めた目で男が自分の身体を舐め回すように見る時、恵美子はぞくぞくするような満足感を覚えるのだ。

*****

ぐちゅぐちゅと卑猥な音をたて、大輔は貪るように恵美子の口内を犯した。

「ふ…ぅ、んんっ」

耳に流れ込んでくる恵美子の甘い喘ぎ声は少し掠れていて、一層大輔を興奮させた。
恵美子の方も舌を絡めて応え、大輔の身体をまさぐる。

「んん、ん…ぅ」

唇を離すと、恵美子は腕をクロスさせて自分でタンクトップを脱いだ。
ぶるん、と飛び出した大きな乳房に、旅の疲れもあってギンギンに充血した目を向けた大輔は、寸分の躊躇いもなく乳首にしゃぶりついた。

「あぁんっ」

少し荒っぽいそのしゃぶり方も、若い男が無我夢中で自分を求めているのだと思うと興奮材料になる。
恵美子は大輔のズボンのベルトに手をかけると、手際よく外してジッパーを下ろした。
そして下着の上から勃起したペニスを撫でると、待ちかねた快感に大輔は腰をへこへこ動かして反応した。
息を荒げながら腰を振り、それでも乳首をしゃぶって手に余る乳房を揉みしだいてくる大輔の様子に、恵美子も興奮を高めた。

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