やけ酒の末に (Page 2)

「酔いたくもなるっすよ~ヒック…今日彼女にフラれて、連絡しようにもラインも電話も繋がらない。完全に切られちゃって、ははは…もうこうなりゃ酔うしかないじゃないですか…ヒック」

女は俺の言葉に、「それはかわいそう」と相槌を打ってくれた。

誰かに共感されたかった俺は、女の言葉が嬉しかった。

残っていた酒を女に渡しながら、つらつらと元カノに対する不満をぶちまけていた。

酒のせいで何度も同じ話をしたり、ろれつもかなり回っていなかったはずだが女は飽きもせずに俺の話をずっと聞いてくれていた。

気がつくと俺はホテルのベッドの上に腰を掛けていた。

自分が履いていたズボンとパンツが床に散らばっており、俺の足の間には話を聞いてくれた女が跪いていた。

何をしているのだろうとふわふわする頭でよく見てみると、女は一心に何かを口に含んでいた。

何を?

ナニを。

「え、あ、れ?き、君何してるの…」

酔いが急に覚めてくる。

だって、女が舐めてるのは俺の息子だったから。

いつの間に脱がされたのか全く覚えていないけど、女は口一杯に勃ちあがった俺の息子をしゃぶっている。

「え?急にどうしたの…一人じゃいられない。慰めてくれないかってホテルまで引っ張ってきたのはお兄さんよ?」

女は俺のものから一度口を離すとにっこり微笑んだ。

まじか。

今までナンパなんかしたことなかったが、酒の力は怖い。

頭の中で色々な考えがぐるぐる巡っていくが、まともな言葉は出なかったしそれより先に女が口淫を再開したから別のものが勢いよく飛び出ることになる。

「………うっ」

我慢できずに女の口の中で全て出してしまう。

しまったと腰を引いて女から息子を引き抜こうとするが、女は嫌がるどころかむしろ俺の動きを静止させるように腰をがっしりと掴んでくる。

最近ご無沙汰だったせいか、溜まりに溜まったものが勢いよく飛び出していく。

だが女はひるむことなく、なんと俺の射精を促すように口全体でしごいてきた。

女の中に出しているような心地よさに、俺はたまらず出したばかりのものをまた硬くしてしまった。

「す、すまない。酔っていたんだ。ここのお金は俺が出すよ。だから、」

今のはなかったことに。

そう言おうと思ったのに、言葉を続けるより早く女の身体が顔一杯に広がっていた。

一瞬何が起きたかわからなかったが、背中に広がるベッドシーツの感触にああ俺押し倒されたんだと思った。

目の前には女の顔がある。酒臭い息と、赤い頬。発情した女の顔。

ぬらぬらと湿った感触が俺の息子を呑み込んだ。

驚いて心臓が飛び跳ねる音がする。顔を下に向けると女の下半身がゆらゆらと動くのが見えた。

「何して………」

「うーん?気持ちいいこと?」

下半身が重なり合い、腰を動かしながら妖艶な笑みを浮かべる女。

「いいじゃない。お兄さんフラれたんでしょ?誰かを裏切る訳じゃないんだから、私と一緒に気持ち良くなろうよ」

女は同意を求めるように俺の胸に寄りかかった。

その間も器用に腰の動きは続けている。

柔らかい膣の感触が硬くなった俺のものを慰めるように、あるいは誘惑するかのように包み込んでくる。

女の奥に行くほど締め付けがきつくなり、俺のものはより鋭く膨張していく。

気持ちよかった。

確かに女の言うとおりだった。

だが、心の中にはまだ別れた彼女の顔がちらついていた。

たくさん喧嘩もしたし不満もあったが、それと同じくらい楽しい思い出もたくさんあった。

別れたくなかった。

いつものようにデートしてキスをしてお互いに抱き締めあう日常が続くと思っていたのに。

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