悪徳詐欺師 VS 激重フラれ女! ~ヤるのはどっちだ~ (Page 5)
「……ここがね、ええ、じきに効果が出てくるんですよ、はい。私は古代フランスのヘン=タイ氏から受け継いだ技術で、ええ、相性が合う人はまるで天国の心地になってね、ええ……」
――俺は一体何を言ってるんだ、ええ!? くそ、ここで捕まる訳にはいかねえんだ。なんとか気を逸らせないと……!
エミがムラムラしている事などつゆ知らず、今西はとにかく焦っていた。苦しげな表情を浮かべてもがき続け、時折自分を睨みつけて唇を噛んでいる――まさか、俺が詐欺師だとバレた!? いや、だとしたらすぐに暴れて逃げ出しているはずだ。まだ半信半疑といったところか……。
だとすれば戦い方を少しばかり変える必要があるな――今西が人生で一番脳みそをフル回転している頃、エミは必死にクリトリスを触っていた。――早く、早く思いっきりオナニーがしたい! この際今西さんでも……。
「……!」
「っ……!? ぁ……♡」
今西があくどい笑みを浮かべたのとエミが喜びに身体を震わせたのは、ほぼ同時刻の出来事だった。
「おや。お客様、これは大変なことですねェ。老廃物が大量に分泌されてます! 今すぐツボを押して好転させなければ……」
今西が乳房のマッサージから足のマッサージに切り替えようとした時、エミの不審な行動の全てに合点がいった。濡れた秘部に指をつっこみ、ぐちょぐちょといやらしい音をたてながら今西はナカをかき混ぜ始めた。――なんだ、この女……俺としたことが焦ったぜ。こんだけ感度がよけりゃあ色々楽しめそうだなぁ、グヘヘ!
「今西さん……っ!? やだ、やだぁッ!」
「あぁ!? うるせえな黙ってろよ! 地味な顔してエロい体しやがって!」
「やだぁ、嫌っ! お仕事じゃやだぁッ!」
あっけにとられ、今西の動きが一瞬止まった。その隙をついてエミは必死に起き上がった。
「私は……そんな軽い女じゃないっ! お仕事でエッチするワンナイトラブ、いえランチライムラブなんて嫌ですっ!」
キッ、と今西を睨みつけ、自分の身体を抱きしめるエミ。その瞳には、何人たりとも己の身体に触れさせない『覚悟』が感じられた。
「じゃあ、恋人……だったらいいのか、おきゃ……」
「いいですウェルカムです最高です!」
食い気味だった。今西がお客様、と言い終える前にエミは元気よく返事した。またもやあっけにとられている今西ににじりよると、今西の作務衣に手をかけた。
「私の事……好き、ですか? 愛してくれるんですか? そしたら、私……っ!」
「――あ、ああ。お客様……その通りです。俺は……仕事中に禁断の恋に落ちてしまったみてえだ……」
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