21年越しの、蜃気楼 (Page 2)
ただの姪だと可愛がっていたはずなのに、どんどん姉に似て行く花梨は妙なことを言い出した。
「叔父さんが好きなの、お母さんの代わりで構わない」
姉に似ているからといって手を出すわけにはいかない。
姉弟ではないといえ、叔父と姪だ。
乞われては断り続ける、そんな日が続いていた。
だが、花梨が20歳になり、成人したのだからもう子供じゃないということを言いながら、ベッドの上にいた俺に乗って来た。
こら、と注意する俺の手を取り、胸に押し付ける。
布越しの柔らかさに、喉が鳴った。
「お母さんの代わりにしてもいいよ」
俺の腰をまたいで笑う花梨は姉に似ていた。
夫となったあの男に向けた、そう俺が絶望した時の顔だと思ったら思わず抱き締めていた。
俺の行動に花梨はクスリと笑い背中に手を回してきた。
その腕は細く耳元で
「秋穂(あきほ)」
と囁かれ、ぞくぞくと快感が走る。
声が姉にそっくりだった。
「いいのよ」
許しを得たとばかりにそのまま抱き締めて、顔を胸に埋めた。
その間、花梨はクスクスと笑いながら俺の背を撫でていた。
「胸はね、お母さんより大きいの」
ほら、とブラジャーを外し俺に
見せつけるのは、白い肌。
「お母さんに出来なかったこと、全部していいよ」
ふ、と耳に息を吹きけられ理性の糸が切れる音が聞こえた。
花梨が言った通り、俺の手は止まらなかった。
言質をとったとばかり、俺は目の前の胸を揉みしだいた。
力を入れるたびに、動くその形に興奮したし、中で硬くなる乳首も散々弄った。
俺の手動くたびに、花梨の小さな唇からは荒れた呼吸と、たまに喘ぎ声のような感じ入った声が出た。
「ここがいいのか」
揉んでは吸ってを繰り返し、反応を確かめる。
童貞なんてとっくに捨てているくせに、まるで初めて女を抱くようだ、とグラグラする頭の中で必死に目の前の女の体を嬲る。
「そこ、そこがいい……」
花梨も初めてのはずなのに、必死に俺に応えようとしていることがわかる。
いい、と言われた場所を素直に責め続ければ更に声があがった。
「あん、ああん、そこぉ、そこが……いいっ」
「もっと、よくしてやるからな」
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