21年越しの、蜃気楼 (Page 3)
体をまさぐりながら、最後の砦ともいえるパンティーに手をかける。
足をそっと持ち上げた花梨の額にキスしながら、ベッドの上から脱がしたパンティーを投げ捨てた。
もじ、と足を動かし薄めの陰毛が見えた。
陰毛を掻き分け、指を沈めればそれだけでヌルヌルの体液がたっぷりと指に絡みつく。
「指だけでこんなに濡れるなんて、悪い子だな」
「……悪い子は嫌い?」
まさか、と笑いながら足を広げればまだ誰も踏み荒らしたことのない、場所がはっきりと見える。
「見ないでぇ、恥ずかしい……」
「もっと恥ずかしいことをするのに」
自分から誘ってきただろうと囁きながら、ズブズブと指を沈めてやる。
狭い場所にズッポリと指をハメ前後に動かしてやれば徐々にその場所が緩んできた。
「痛いか?」
「気持ちいい……」
入れる前は緊張していたが、快感により安心したように身を任せてきた。
「もっとよくしてやるから」
「うん」
腕を伸ばし、俺の首に回して上半身を密着させる。
小さな頃、何かあるたびに抱き締めていた名残だろう。
そっと花梨の女性器に自身の性器をあてがう。
ヒクリと動いたのは、飲み込むためではなく、単なる反応。
わかってはいるが視界に収まる状況に喉が鳴るのは仕方なかった。
「そ、れ、入れるんだよね?」
抱かれるために必死にあの手この手を使っていたくせに、この状態は不安らしい。
「ああ。……やめてもいいぞ」
選ばせるようで、退路はほぼ塞いでいる。
花梨が嫌だと言えばもちろんやめるが、その場合はこんな機会は訪れないだろうということを花梨自身、よくわかっている。
「や、やだ……抱いて」
「わかった」
ズズ、とゆっくりではあるが、進める腰に花梨はひ、ひ、と息を吐きだす。
不安そうにしているくせに、目をそらさないのは恐らくこの状況に酔っているからだ。
叔父と姪、それだけでなく、母親から俺を奪ったという自信。
「入ってくるぅ、叔父さんの、入ってるぅ、私の中に入ってるぅ」
強調するように言いながら結合部分を見つめる。
グチュグチュと鳴るその音に痛みよりも強い快感、うっとりとした表情がそれを物語っていた。
レビューを書く