ツンツン貧乳幼馴染みとの初体験はとってもデレデレだった件
オレには美人の幼馴染みが三人いる。その中でも、一番背が小さくて、一番貧乳で、一番素直じゃない山路信子。最近、彼女はオレへの当たりがキツイ。不思議に思っていると、ある偶然から間違って押し倒してしまう。だけど、実はオレのことが好きだった信子。気が付けば日が暮れるまでがっつりとセックスしてしまうのだった。
美東学園に通っているオレ、伊藤光正には三人の幼馴染みがいる。
元気者だが泣き虫の太田勝子。
冷静沈着でクールな中島秀子。
そして、小柄で気が強く素直じゃない山路信子。
一見すると、まったく性格がバラバラなこの三人は、無二の友情で結ばれていた。
なんだかんだと目立つこの三人はクラスでも一目置かれている。
勝子はスポーツ万能だし、もちろん秀子は学年一位の成績だ。
信子だってアウトローを気取っているが、実は努力家で勉強も運動もできる。
そんな三人に対して、目立たない系の男子であるオレが行動を共にしている理由は謎だった。
学園の七不思議と言っても言い過ぎじゃないだろう。
そもそもなんで仲良くなったのか、ふと考えることがあるが、まったく覚えてなかった。
「おい、何ぼうっとしてるんだ? 置いてくぞ、光正」
そんなことを考えていると、信子から厳しい声を掛けられた。
そもそも信子は昔からオレに対して当たりが強い。
「もー、信子、いちいち怒らなくても良いじゃん。しかも、そんな言い方したら光正だって気にするよ」
「あっ? 遅い奴に遅いって言って何が悪いんだよ」
「落ち着け二人とも、そういうやり取りが遅くなる元だ。勝子いちいち泣くな。信子も言い方を考えろ」
そんな時は、こんな風に勝子が代わりに怒ってくれたり、秀子が取りなしてくれたりする。
二人から何か言われると、流石の信子も悪いと思うのだろうか、ぶっきらぼうに謝ってくる。
「はいはい。……ごめん」
「いや、ぼうっとしてたのはオレが悪かったんだし……。信子、何かゴメン」
「……だからそういう所が――」
何かごにょごにょと言って、信子はプイと顔を背ける。
意味が分からなかった。
それは勝子も秀子も同じだったようだ。
「ねえ、のーぶーこ、どうしたんだよー」
「あー、うっさい、いいじゃない。気にすんな」
鬱陶しく理由を問い質そうとする勝子。
そんな彼女をうざったそうに振り払うと、信子は早足で学校へと足を向けた。
「ふむ、困ったものだな、信子の奴にも……。しかし、おかしいな……」
「おかしい? ……あー、確かに」
もともと信子の当たりが強かったのは確かだが、ここ最近はとみにそれが酷くなっていた。
それはオレも秀子も気が付いていた。
多分気が付いていないのは勝子だけだろう。
そして気が付くと面倒くさいのは間違いなかったので、俺たちは黙っていた。
「何か気付いたことがあったら問い質すことにするとして、私たちも急ごう」
「ああ、そうだな」
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