ツンツン貧乳幼馴染みとの初体験はとってもデレデレだった件 (Page 4)

「えっと、確かこの貯水タンクの裏の所に……、ほらな」

 屋上の隅にある貯水タンクの裏には死角となるスペースがあった。
 柵の隙間がちょっと狭くなっており、無理に入ろうとしなければ入ることができない場所。
 特に、背が高い秀子だと試すことすらしないだろう。
 そこに信子が小さく寝息を立てて昼寝をしていた。

「さてどうしますかね……」

 見下ろしながら規則的に上下する薄っぺらい胸を眺める。
 さわやかな風が抜けていく平原のようだ。
 改めて確認するまでもないが、例の仲良し三人組、スタイル的に信子は一人仲間はずれだった。
 スレンダーと言えば聞こえが良いが、正直メリハリがない。
 身長も140をやや越えたくらいで、バスや映画は子供料金を適用されてしまうほどだった。
 ただ、顔が良い。
 普段喧々しているのであまり目立たないが、本当に美人だった。
 こうして安らかな眠り顔を見ていると、それを改めて感じてしまう。

「と言っても、このままではいかんよな……。いい加減起こすか」

 オレは意を決して信子の肩を揺すった。
 ううんという声を上げて信子が目を覚ます。
 中腰で見下ろすような形になっていたオレを目にした瞬間、信子の眉間に皺が寄った。

「……んっ、何よぉ……。はっ? 何であんたがいるのよ」
「何でって……、探してくれって頼まれたんだよ」
「……行かないわよ」

 誰が探してくれって言ったのかすぐに気が付いたらしい。
 プイと顔を背けて信子は再び横になって背中を丸めた。
 
「おいおい、それでいいのかよ?」

 背中をさすって起こそうとするが、パシッと手を払われた。
 どうやら本気で二度寝を決め込もうとしている。
 困ったなあと思っていると、ガチャリと屋上のドアが開く音がする。

「うーん、ここで寝てると思ったんだけどなあ~」
「私もそう思ったのだが、人気はないぞ、勝子」

 どうやら勝子と秀子の二人も屋上に探しに来たらしい。
 角度的に見つからないとは思うが、覗き込まれたらバレてしまうだろう。

「……勝子達が来たみたいだぞ」

 小声で信子に耳打ちすると、ぐいと起き上がって、オレの影に隠れるようにする。

「……絶対に動かないでよね」
「おい、こりゃ無理だろ……」
「バレたらぶっ殺すわよ」
「えぇ……」

 確かに小さい信子だったらオレにぴったりくっついていれば見えないだろう。
 しかし、オレが出て行かないのはいかんせん不自然だ。
 声を掛けられたらどうしようかと悩んでいると、徐々に近づいてくる足音が聞こえてきた。
 信子がいっそうオレの体に密着してくる。
 親鳥が雛を抱きかかえるような格好になってしまう。
 メリハリはないから、当たってる感はないのだが、流石に良い匂いがする。
 本当に小さくて、華奢だということを否応なく実感した。
 そして、それと共にオレの雄の部分が目覚め始めるのだった。

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