ツンツン貧乳幼馴染みとの初体験はとってもデレデレだった件 (Page 9)

 オレは信子の言葉に抗えなかった。
 雄の本能のまま、オレは彼女の中に欲望の液を放出したのだった。

「まだ…出てる……あ…もういっぱい……あふれてる……」

 うっとりとした様子で信子はオレに抱きついたままそう言った。
 しかし、本当にこれは信子なのか?
 そんな疑念が湧いてくるほど、いつもとは違っていた。
 
「信子じゃないみたいだ……」

 思わずそんな呟きを漏らしてしまっていた。

「……私も、私だって、好きな人の前ではしおらしくなるわよ……」

 恥ずかしそうな信子の言葉がオレの胸の中で広がっていく。
 誰が、誰を。
 オレはもう一度言わせたくなって目を向けるが、再びは言ってくれなかった。
 その代わりに信子はオレにキスをしてきた。
 そして、口を離すとおずおずと告げる。

「光正……、もっと…いっぱい……したい」

 よっぽどこっちの方が恥ずかしくないかなあと思う。
 だけど、オレの答えは決まっていた。
 その言葉に導かれるようにして、オレは再び彼女の体を貪る。
 こうして、日が完全に暮れてしまうまでオレと信子はヤりまくるのだった。

「流石にきちいわ……」
「股がジンジンするわね……」

 何とか服をお互い来たのだが、もちろん精液などでカピカピになりかけていた。
 お互いの酷い格好を眺めながら、暗いから大丈夫だよなあなどと軽口を叩き合う。
 そこでオレはふと気が付いた。
 そういえばちゃんとした告白をしていなかったなと。

「なあ、信子。言ってなかったんだけどな……」
「何よ?」
「えっと、オレとつ――」

 その瞬間、屋上のドアを開けて現れたのは、勝子と秀子だった。
 この一件が、これまでバランスの取れていた四人の関係が大きく変わる最初の出来事だった。

(了)

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