婚約者はひどい人
『お局先生』と陰口を言われている私の婚約者は、女子生徒に人気のイケメン美術教師。学校では常に穏やかな彼、けれど家に帰ると豹変して…。鼻を好き放題に弄って辱められるのが、嫌で嫌で仕方がないのに、いつまでも離れられないのはどうしてだろう。
もうだいぶ暗くなった学校の中。
下校時刻はとっくに過ぎているはずなのに、美術室からはきゃあきゃあとはしゃぐ女子生徒の声が聞こえてきます。
私は一つため息をつくと、勢いよく教室の戸を開けました。
「…ちょっとあなたたち!今何時だと思ってるの!」
部屋の中では数人の女子生徒が鶴崎君を取り囲み、「うわっ、お局先生だ!」「やだぁ、怖~い」とわざとらしく腕にしなだれかかりました。
「やあ、真島先生も交ざりますか?」
「はぁ…鶴崎先生、もう戸締りの時間なんですけれど。いつもヘラヘラヘラヘラ、教師としてもう少し生徒の見本になるような…」
「はは、すみません、つい話が盛り上がってしまって。ほらみんな、そろそろ帰ろう」
「はぁ~い。ねぇ先生、明日も遊びに来ていい?」
「ああ、勿論。待ってるよ」
慣れたように生徒の肩を抱く、しなやかで綺麗な左手。
先日お揃いで買ったはずの指輪が、その薬指に無いのを見て、私はまたため息をつきました。
数時間後。
家のドアを開けるなり、先に帰って待っていた鶴崎君は私をビンタしてお風呂場まで引きずり、乱暴に服を剥ぎ取りました。
それから後ろ手に縛り上げられ、洗い場に正座させられて、鏡の前で鼻フックをかけられます。
そして有無を言わさず、鼻の穴に差し込まれる細長い綿棒。
「や、やめっ…!…ぁ…ぉえっ…けほっ、えぅっ…」
奥を突かれるたびに、吐きそうになって涎は出るし、敏感な粘膜を擦られる痛みでどうしたってみっともなく鼻水が垂れてきてしまいます。
「…こんなこと言いたくないですけど、鼻毛はちゃんと処理した方がいいですよ、真島先生」
鶴崎君は綿棒を引き抜き、先端の汚れを私に見せつけると、再び鼻孔にそれを捩じ込みました。
「うぅ…!…もうやべ…ぇふっ、ごほ…ぅえっ…」
「苦しいですか?ほらほら」
「あぅっ、げほ、えぶっ…!う…あ…げほ、げほげほっ…!」
あまりひどく弄られ、激しく咳き込んだのを見て、ようやく綿棒が抜き取られました。
大きな手が私の顎を乱暴に掴み、強引に上を向かせます。
「はぁ、はぁっ…あ…」
「…若くて可愛い生徒と、ちょっとお喋りしてたくらいであんなに怒らなくてもいいじゃないですか。あの子たちの言う通り、行き遅れババアの嫉妬は見苦しいですよ」
「…ぁ…ぅう…!」
ぐいっ、とフックに結んだ紐を引き上げられ、鏡に映った私の顔は益々無様に変形します。
「わ…私は、指導しただけで…」
「指導?八つ当たりでしょう。知ってるんですよ、しょうもないことで僕の大事な支倉さんを呼び出して叱ってたのも」
「あっ…」
少し前から鶴崎君が特別可愛がっている、美術部員の支倉環奈さん。
大きな胸ばかり印象に残る、地味で大人しい従順そうな生徒で、いかにも彼が好みそうなタイプ。
彼女の些細な忘れ物を、呼び出してまできつく叱ったのに嫉妬がなかったかと言われると、確かにそれは嘘になります。
「折角ものにした可愛い雌豚、逃げちゃったらどうしてくれるんですか。…なぁ、おい、聞いてんのか貧乳ババア!」
「ひぎぃいっ…!」
手加減なく引き伸ばされる私の乳首。
「だ、だって…あなたは私の婚約者なのに…他の子と…」
「婚約者?惰性で付き合ってもらってるババアは、黙ってATMしてればいいんだよ」
「あぐっ…!ひ…酷いよ…あぁ、痛いっ…!」
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