憧れの後輩は痴女? (Page 4)
「……真奈、次はどうするんだ?」
「ん? えーっとねえ。シャワーでも浴びてきていいッスよ」
彼女は、視線を夜景に向けたまま手をパタパタと振った。
どうやら、名前呼びにこだわっていたらしい。
俺は溜め息を吐いて、シャワーへと向かう。
ホテルのディナーまでは想定内だが、まさか泊まることになるとは思わなかった。
そもそも、ダブルベッドの部屋しか空いていないなんて。
*****
『……告白したらいいじゃないですか。中途半端にモヤモヤしても仕方ないですよ』
『はあ? 田中、よく考えてみろ。ひと回りも歳が離れてんだぞ。隣のおばさんから、急に告白されたら、お前はどう思うんだよ?』
『んん、まあ。……怖いですかね』
『だろう? 普通は、怖がられるか気持ち悪がられるんだよ。下手すりゃセクハラで訴えられて人生詰む』
『ははは、そっすね。じゃあ、えと、二宮さん。俺が告白してもいいですか?』
『え? お前も一条のこと好きなの?』
『ええ、まあ……』
『そ、そか……。まあ、一条の相手がどこの誰だか分からない奴よりはマシかもな』
あのリモート飲みで話した内容を熱いシャワーを浴びて洗い流す。
「うわ、お風呂ひろっ! バスタブでかっ! 2人で入ってもまだ余裕ッスねえ」
ホテルの広い風呂場に、真奈の楽しげな声が響き、ドキンと心臓が跳ねた。
思わず振り返ろうとした俺の背中を、小さな手がそっと押さえる。
「あ、こっち向かないほうがいいッス。これ以上、罪を重ねたくないッしょ?」
「真奈、お前、なんてこと……」
「時短ッスよ。時短。一緒の時間が多いほうが嬉しいっしょ? 大好きな真奈ちゃんの裸がすぐ後ろにあると思うと、ドキドキッスよね?」
面白がるような声とともに、小さな手が背中を滑る。
風呂場の湿った空気に、心なしか甘ったるい匂いが混ざっている気がして、股間がピクリと反応した。
まずい。
ここで大きくなったら、また何を言い出すか分かったもんじゃない。
しかし、麝香のような匂いが鼻を擽り、彼女の小さな手が背中を擽る。
鼓動が高まり、肉棒に血が集まり始めた。
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