憧れの女上司の誘惑にウブな後輩男子は陥落する (Page 6)
「ちょっと姿勢を変えますね」
先に動けるようになったのは憲吾の方だった。
綺音を四つん這いにさせると、お尻をつきだたせ、そこに腰を打ち付けた。
荒々しい、いかにも交尾という格好になり、綺音も雌の部分が強くなってきたようだった。
「いやぁんっ、はぁーッ…ああぁっ…っ!ん んん…っ! 憲吾君、さっきよりも大きくなってる」
「綺音さんの膣……トロトロで……はぁ、はぁっ」
綺音はこれまでよりも奥で擦られて、明らかに憲吾の形を感じていた。
憲吾は夢中になって腰を振っていって一切緩めようとしない。
まるでセックスを覚えたてのような若々しい行為だったが、それが綺音にとっては新鮮だった。
だからだろうか、気がつけば腰が立たなくなるほどに快楽に溺れ、気がつけば畳に顔をつっぷしてしまってしまう。
「……す、すみません。……調子に乗りすぎました。でも、綺音さんの膣、気持ちよくて……」
「もう、馬鹿……」
綺音は首だけ憲吾に顔を向けて軽く口づけをする。
「あの……、イくのは顔見ながらで、良いですか?」
「ふふっ、良いわよ」
改めて正常位の格好になると、綺音は憲吾の分身を体の中に受け入れた。
憲吾のペニスが脈っていることを、綺音は全身で感じていた。
「っんあん…あっああんんああ! っんっ!」
自分の体で気持ちよくなっていることが嬉しくて、遊びのつもりだったはずなのに、本気になり始めている自分に気づいていた。
そう考えると、体の奥からキュンとしてきて、何かが溢れてくるのを感じていた。
「あぅっ! すっ、きぃ……っ、もっと奥まで……、ぎゅっとして……」
綺音は憲吾の体を抱きしめ、足を完全に腰に絡め、密着しようとする。
憲吾の方は憲吾の方で限界が近いのか、顔を歪め、懇願するように綺音に囁く。
「綺音さんきつすぎます……。そんあにされたら、もう……」
「良いのよ、膣に射精して。たっぷりと、私に」
そんな憲吾の頭を撫でながら、綺音はクスリと微笑む。
限界に近い男の顔を眺めているだけで、女としての矜持が昂ぶってくる。
「も、らめ…ッ! す、き゛ッ…! すき、すきぃッ! あッ…イ…くぅうう!」
憲吾から吐き出された精子が自分の中に放出されるのを感じ、綺音は溶け合っているような気分になる。
久々の男との睦び合いがこれほど気持ちの良いものだとは思わなかった。
単なるワンナイトで済ますのは惜しい、そう思い始めていたのだった。
服を整えて、綾音と憲吾は再び酒宴を続け始めた。
すでにぬるくなっている冷や酒を呷っている綺音に、憲吾が申し訳なさそうな声を出す。
「あ、あの……、先ほどはすみませんでした」
「何が?」
「いえ、中に出してしまって――」
「――大丈夫よ。ピルは飲んできてるから」
「えっ?」
憲吾は綺音の言葉を聞いて驚いた。
綺音は最初からこうなることを考えて準備をしていたのだった。
「まあ、これからよろしくね。でも、貴方はあくまでも私の恋人の一人よ」
「……いつか、自分だけになるってことはあるんですか?」
「さあ、それはどうかしらね。でも、男は貴方一人よ」
「えっ?」
「あっ、言ってなかったかしら、今の私の恋人は女の子よ」
綺音の言葉に憲吾はかなわない、そう思うのだった。
(了)
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