スイミングスクールの日は、痴女とバタフライ

・作

小学校で生徒に水泳を教えるため、スイミングスクールで特訓している博。スイミングスクールには、年上の人妻ばかり。そんなある日、人妻の沙織から車で家まで送ってもらうことになった。色気むんむんの沙織に欲情していると、沙織はチンチンを握ってきた。聖職者の博は、性色者になってしまうのか…

博は、小学校の先生になってまだ三年目。
小学校の先生なので、全教科教えなければならない。

当然、水泳も教えなければならない。
昨年までは、副担任で何とかごまかせたが、今年は担任なのでごまかせない。

そこで、スイミングスクールで特訓することにした。

スイミングスクールには、OL、主婦、定年間際のおじさんなど、いろいろな人が来ていた。
受講者は女性が多く、男性は少ない、まして若い男性はなおさら少ない。

通っていると自然と会話するようにもなった。
特に主婦たちは、気後れもなく積極的に話してくる。
きっと、恋愛対象ではないので気軽に話してくるのだろう。

現在、博は、クロールから初めて、背泳ぎ、平泳ぎとマスターして先週からバタフライを習っている。

「先週はビート板を使って足の練習をしました。今週は体全体の動きになります。バタフライのコツは腰の動きです。ちょうど夜の営みと同じような動きになります。」

と言って講師は、腰の動きを陸上でおこなった。
主婦たちは、

「やだー、先生。」

と言いながら笑っている。
主婦たちにとってこのくらいの下ネタは平気らしい。
博は、その言葉でお気に入りの主婦、沙織さんの夜の生活を想像してしまい、少し息子が反応してしまった。

 

その日は、車が故障して電車で来ていた。

プールを出て、電車で帰ろうとすると沙織さんが

「電車で帰るの? 方向が一緒だから送っていこうか?」

沙織さんは、30過ぎの人妻。
プールでは、適当に他の人達に交じって話すことが多い。
水着姿を見た限りでは、体の線は崩れておらず20代独身と言っても信じてしまうだろう。

独身の博は、自分を慰める時、何度か沙織との情事を妄想していた。
その沙織からのお誘いである。

「送ってもらっていいんですか? なんか旦那さんに悪いな」

「旦那に悪い? 旦那に悪いと思うようなことを期待してるの?」

「いえ、そんなことは、」

戸惑っていると、

「可愛い、送るだけだから。いいから乗りなさい、車にね」

意味深な言い方である。

ベンチシートの軽ワゴンの助手席に乗り込んだ。

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