チョロいと思っていた同期の女とどこまでも堕ちていく話 (Page 6)

「料理も美味しいですね。あら、三輪さん、グラスが空ですね。どうぞどうぞ」
「……んっ、すまんな。長谷川って意外といける口なんだな」
「そうですね、思ったよりも強いって言われますね」

 露天風呂での一件が嘘だったかのように、長谷川は楽しそうに食事をしていた。
 俺は落ち着かない気分で、箸を進めては呷るようにグラスを傾ける。
 美味しいはずの料理はまったく味がしなかった。

「あー、美味しかった。温泉も良かったですし、食事も美味しかった。この旅館は当たりですね」

 食事が片付けられた後も、長谷川は楽しげにしていた。
 俺はといえば、少し飲み過ぎて頭が少しクラクラしている。
 いつもであればここまで酔わないのだが、やはり特殊な状況だったからだろうか。
 こんなことでは夜に長谷川に勝負を掛けるのは難しいかも知れない。

「三輪さん、お疲れみたいですから、もうお休みになります?」
「うーん、そうだなあ、大浴場には明日の朝に行くかな。すまんが先に寝るわ。お前はどうする?」
「私ですか? そうですね、大浴場に行ってから、私も早めに寝ます。朝風呂も楽しみたいですし」
「そうか……。すまんが先に寝るわ。えっと、布団は奥の部屋に敷かれてたんだっけか?」
「はい。荷物を置いていた部屋に敷いてもらいました」

 長谷川の言葉は正直ありがたかった。
 とにかく一度気持ちを立て直してから行動しよう。
 俺はそう思って、布団が敷かれている奥の間へ、よろよろしながら歩いて行く。
 だが、襖を開いて俺は思わず立ち止まる。

「んっ? 布団が一組しか――」
「――隙ありー」

 俺が布団の前で躊躇していると、長谷川が後ろから飛びかかってきた。
 酔っていることもあり、なすすべなく布団に転がる俺。

「何するんだよっ!」
「いえ、三輪さんが布団の前で佇んでいたので悪戯心が湧いてしまいまして……」

 布団の上に座り直した俺を、ちょっとだけすまなさそうな表情で見下ろす長谷川。

「いや、何で布団は一つだけなんだよ」
「えっ? ダメなんですか? カップル割で来たんですから、布団は一つしかありませんよ」
「俺とお前はカップルじゃないだろ、本当は」
「はい、そうですよ。でも今日はカップルですよね? ああ、でも……」

 いけしゃあしゃあと長谷川は言い切った。
 そして、反応に困っている俺を舐めるような見てから、はらりと浴衣を落とす。
 全くの不意打ちで一糸まとわぬ長谷川の裸体が俺の目の前に現れる。
 先ほどの風呂場でははっきり見ることができなかった秘部がさらけ出され、俺は目をそらすことができず凝視してしまった。

「……ふふっ、一線を越えてしまったら、もう同じようには遊べなくなりますね。どうしますか?」
「……」
 
 これまで聞いたことのないほど酷薄な声だった。
 俺ははいともいいえとも言うことが出来なかった。
 だが、体は正直なもので、暴れん坊が目を覚まし、浴衣の返しをしっかりと押し上げていた。

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