大好きな匂い (Page 3)

「ん、んん、ん、んふ、んん! んくっ」

 彼女が声を押し殺すように俺の首に歯を立てた、ビクンビクンと身体で応えてくれる。

 アヤメの両腕が俺の首に回され、身体を密着させるように力が入る。

 彼女の子袋が下がってきて肉槍の尖端にぷちゅりとキスをし、チュウチュウと吸い付いてくる。

「くうっ」

 俺は両手を吊革から離して彼女の背中からお尻に滑らせた。そして、支えるようにお尻を抱える。

 すでにタイトスカートがまくれ上がっていて、汗ばんだ肌が手のひらに吸い付いてくる。

 俺はその滑らかな触感と柔らかな弾力を味わうように、彼女の少し大きめのお尻を両手で掴んでこねくりまわした。

「あはん……。あ、ああ、それしゅき」

 アヤメが耳元で囁くと同時に、ビクンと彼女の身体が痙攣し、膣がギュンと締まった。

 その声と電車の中で入れているという事実が、俺の最後の理性を奪う。

「くっ! 出っーー」

 びゅる、びゅりゅりゅりゅりゅ!

「んはあっ! 熱っ! あん、ん、んん、っく!」

 白濁液が吹き出たと同時にアヤメの腰もビクビクと痙攣し、縋るように身体を預けてきた。

 濡れた唇がパクパクと動き、キスをねだってくる。

 

 電車が次の駅へ着き、ドアが開いた。

 僅かに人が降り始めて空間が生まれる。

 同時に、異常に気が付いた周囲のサラリーマンがざわつき始めた。

 まずい。

 俺は可愛い唇に軽くキスをすると、慌てて肉棒を抜いて半立ちのままパンツの中に押し込んだ。

 そして、ぼんやりと呆けたままのアヤメの手を引き、無理やり電車を降りる。

 ホームに降り立った俺達を車内のサラリーマンが確認する間もなく、電車が動き始める。

 間一髪ということにしておこう。

「……ふう。アヤメ、流石に電車の中はまず―――」

 俺は言葉を途切れさせ、その場に崩れたアヤメに慌てて肩を貸した。

 なんとか椅子に座らせた彼女の頬は上気し、息が浅い。

 見上げる潤んだ目は、少し恨めしげだ。

 電車が行ったばかりのせいか近くに人はいないが、すぐに次の電車が到着するので、ぐずぐずしているのはまずいだろう。

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