大好きな匂い (Page 4)

「……ずるい。私ももう少しだったのに」

「いや、流石にあんなとこじゃまずいだろ?」

「ユウくんはイったくせに。……早いよ」

「っ! ……仕方ないだろ。アヤメの中、すげえエロいんだから」

「えっち」

「どっちがだよ。あんなとこで発情しといて」

「だって……久しぶりだもん。ユウくんち行くの」

「あ、いや、まあ……」

「1週間だよ。7日だよ。168時間だよ。1万80分だよ! ええとーー」

「計算早いな、おい」

「えへへ、それにさあ」

 彼女はそう言うと隣に座る俺に寄りかかり、脇のあたりに鼻を押し付けて大きく息を吸った。

「あっ、こら! やめろ」

 俺が飛びのくと、トロンと目を蕩けさせたアヤメがだらしない笑みを作る。

「ユウくんって、すごくエッチな匂いがするんだよ」

*****

「ん、んふう、ふう、ふう」

 嬌声の混じる深い息が、脱衣所から聞こえてくる。

 俺の部屋に入って、彼女はすぐにシャワーを浴びると言ってきかなかった。

 だからすぐにお風呂を沸かして入ってもらったんだが、聞こえてきたのはシャワーの音ではなく興奮した息遣いだ。

「アヤメ、入るよ」

 そう言って応えを待たずにドアを開けると、案の定そこには俺の洗濯物に埋もれたアヤメの姿があった。

 彼女はここ数日で溜まった俺の下着やシャツの山に、頭を突っ込んでいる。

「ん、んんっ、んふう、んふうん、んんっ! ユウヤしゃっ!」

 彼女は俺がドアを開けたことにすら気が付いていないのか、高く掲げたお尻を振ってショーツのクロッチに指を這わせていた。

 そこはすでに色が変わるほど濡れており、太股にまで雫を溢れさせている。

 俺の洗濯物の匂いを嗅いで、1人で高まったというわけだろう。

 俺は呆れて言葉を失っていたが、可愛い彼女のこんな姿を見て興奮しない男はいない。

 すぐにズボンと下着を脱ぎ、彼女の腰を掴んだ。

「へあっ?」

 おかしな声をあげた彼女を無視してショーツを剥ぎ取り、固くなった肉棒の尖端をあてがう。

「っ? あ、らめ! いまーー」

 彼女の可愛い抗議の声を無視して腰を突き出した。

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