大好きな匂い (Page 6)

 俺は手近にある汚れた俺のトランクスを彼女の顔に押し付ける。

 確か、在庫整理で汗だくになった昨日履いていたやつだ。

「んふうっ!」

 アヤメの身体がビクリと大きく跳ね、プシュッという音とともに俺の股間に飛沫が吹きつけられた。

 今までにないほど膣襞が蠕動し、射精感が湧き上がってくる。

 甘酸っぱく香ばしい獣欲をそそる匂いが鼻をくすぐった。

「ふう、ふう、ふん、んん! ちゅぷちゅぷぷ」

 アヤメは指ごと俺のパンツを咥え、染み込んだ唾液をチュウチュウと吸っている。

 そして、ミルクをねだる子猫のように俺の手に頬ずりしていた。

「ん、んふう、ふう、あ、ああ、あ、いふっ! ん、んん!」

 俺と床に挟まれた身体をビクビクと引き攣らせてイキ続けながらも俺に媚を売るその姿に、俺の我慢はもう限界だった。

 身体を起こし、彼女の細い腰を掴んでラストスパートをかける。

 じゅじゅじゅぶんじゅぶん! じゅちゅじゅちゅじゅぶじゅぶんじゅぶじゅじゅぷん!

「あ、あ、ああ、い、い、いぐっ、いぐいぐいぐう! ユウく、ユウくうん!」

「アヤメ、もうーー」

 びゅびゅびゅっ! びゅくん!

「んあっついっ! い、いいイくっ! またイクの! イってるのに、イってるのにいいい! ユウくんの熱いの! 熱いのかかる! おなかいっばい、いいい!」

 びゅる、びゅるびゅるびゅるるる! びゅるんびゅびゅびゅる!

 ただ腰を押し付けるようにして獣の欲求を吐き出した。

 半固形物が尿道を通って噴き出す快感に、腰がビクビクと痙攣して膝の力が抜ける。

 身体を支えていられずに彼女へ覆いかぶさると、アヤメが満足気な深い息を吐き出した。

「あふう、ふう、ふう、ふう、ん、んん」

 汗だくになった肌が吸い付き、彼女の身体がまだ細かく震えているのを感じる。

 この娘はまだイキ続けているらしい。

「ん、んふ、ん、くふう、ふう、ん、んあ! ゆ、ユウく……ん」

 頬を寄せて舌を突き出すと、彼女は身体をひねって舌に吸い付いてくる。

 涎塗れのピンク色の唇を舐め、蕩けそうな舌や歯茎を舐め回すと、ビクンビクンと面白いように反応した。

 小さくなり始めた肉棒がぎゅっと締め付けられ、こそばゆい快感が広がる。

 すぐ目の前の瞼もピクピクと長い睫毛を揺らしている。

 本当に可愛い彼女だ。

 少々変態ではあるけど。

 俺はそんな感想を抱きつつ、腕を伸ばしてさっき脱ぎ捨てたパンツを手にとった。

「んはあ!」

 下着を彼女の鼻に押し付けると、面白いように身体が跳ねて背中を反らし、膣襞が蠢く。

「俺の臭いがいいのか?」

「ん、んん! 好き! ユウくんの匂い、しゅきい! 身体がね、身体が欲しがってるの! ユウくんしゅきしゅきってえ!」

 アヤメは叫ぶように答えると、また身体をガクガクと震わせて口端から涎を溢れさせた。

 同時に溢れだす牝汁とその甘い香りに、流れる血液が肉槍を大きくし始める。

 俺の身体も彼女の匂いに反応している。

 俺も匂いフェチになっているらしい。

 じゃあ、たっぷり味わおう。

 週末はまだこれからだ。

(了)

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