出さない手紙 (Page 2)

ある日、一人で残業していた私の仕事を手伝ってくれたあなたは、「頑張ったご褒美」と言って、素敵なラウンジに飲みに連れて行ってくれました。

その店は個室で、なおかつ会員制だったこともあり、私は改めてあなたが高収入なのだと悟りました。

私は社会人になってから一人暮らしをスタートさせたので、家賃や光熱費、生活費のことでいつも頭がいっぱいになり、贅沢なんてできる余裕はありませんでした。

あなたの薬指に光る指輪を見つめながら薄暗い照明の下で相談事をしていると、あなたは私の肩を優しく抱き、髪を撫でてくれました。

そして、目と目が合った瞬間、優しくキスをしたのです。

そこから先は、めまぐるしく時が流れていきました。超えてはならない一線を越える背徳感と、好奇心とで、胸がいっぱいになっていくようでした。

私は初めてのキス、初めてのセックス、初めてのラブホテルだったので、眼に映るもの全てが新鮮でした。

緊張している私に、あなたはあらん限りのテクニックを駆使して快楽を与えてくれました。

今でも、熱い舌でクリトリスを愛撫してくれたことを思い出すと、下半身が熱を帯びてきます。

初体験は痛いものと噂で聞いていましたが、あなたは私に一切の痛みを感じさせることなく、「気持ちいい」と思わせてくれました。

しかし、あなたは特殊な性的嗜好の持ち主でした。

二度目のセックスから私のアナルに挿入したがり、無理やりアナルビーズを押し込んできましたね。

私は恐怖で泣き叫びましたが、逆にそれがあなたを興奮させるきっかけとなり、ローションを流し込まれ、大きく勃起したものを挿入されました。

私はそれでも、これがあなたの愛の形なのだと思い込もうとしました。

しかし、あなたはセックスを重ねるたびに、ラブホテルで私の手足を縛って動けなくしたあと、備え付けのDVDプレイヤーで自分と妻のセックスを撮影した動画を私に観せてくることもありました。

あなたの妻は動画の中で激しく乱れながら、「好き、好き」と何度も繰り返します。

仰向けになったあなたのそそり立ったモノをヴァギナに挿入し、バイブレーションのついたアナルビーズを自分で操作したまま。

私は敗北感でいっぱいになり、自分から彼を求めては、足腰が立たなくなるまでセックスをしました。

時には潮の吹きすぎで身体がおかしくなり、病院へ行ったこともあります。

医者からはセックスを控えるように言われましたが、そのつもりはありませんでした。

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