ATMより愛を込めて (Page 5)
「よく見てろよ」
ニチャ、と粘着音が小さく響き、ペニスが膣口にくっついた。
早く早くと急かすようにペニスを可愛がる膣口に棋一朗は挿れる前にイきそうになり、ぐっと力を込める。
ゆっくりと腰を進めれば結香の体が揺れ胸がブルンと弾む。
「入っちゃう、入ってきちゃう……」
結香はペニスが飲み込まれていく瞬間をしっかりと見ていた。
「きーちゃんの、入ってくぅ」
興奮しているらしく、声が大きくなっていた。
黙れ、というように頭を撫でればそれすら感じるのだろう。咥えた膣口がわなないた。
ふー、と息を吐きだしながら最後まで挿れ終えればもどかしいのか結香の腰が動く。
その度にブルンブルンと胸が動く。
「でかい胸だな」
「みんな、喜んでくれるぅ」
「男を嫉妬させて煽るの上手いな」
そう言った後、棋一朗は結香の左足を解放し、掴んでいた手で左胸を揉みしだいた。色素が少し濃い乳首が棋一朗の指の愛撫で硬くなる。
コリコリと動かしてやれば足りないと更に腰が揺れもっともっとと棋一朗を奥へと誘い込む。
棋一朗の名前を甘ったるく呼ぶ姿を目に納め、何度も何度も突いてやればあっけなく結香は達した。
そして体の力が抜けていった姿を見て、棋一朗も精を放つ。
「きーちゃん、いっぱい出たぁ?」
惚けた顔で言う結香を横目に、棋一朗はズルリと取り出したペニスからコンドームを外し、口を縛った。
ジェルと結香の愛液のせいなのかやけに濡れたコンドームの中でタプタプと揺れるのは棋一朗の精液だ。
何の意味も持たないそれをゴミ箱の中に捨てれば小さく音がした。
意味が無いのは今の行為も同じか。腹いせのように結香を抱いたが、気持ちは満たされない。
棋一朗はため息を吐き、財布を手に取り札を抜き取る。
実は無心されてから、結香がいつ来てもいいように金を用意しているなんて笑える話でしかない。
「ほら、これ」
「きーちゃん……」
裸のままの結香に「シャワー浴びないと間に合わないぞ」と声をかければ、結香は黙ったままだった。
「ほら、この後男咥えに行くんだろ。俺とは違って、好みの男をさ」
「きーちゃん、あのね」
何か言いたげな結香に、満たされないのを承知で棋一朗は提案する。
「別にATM扱いでもいいよ」
「きー……」
「こうやってヤらせてくれるなら。お前が俺に体で払うってなら、それはそれでいいよ」
安いものだろう、そう自虐的に笑ってやろうかと思ったが、結香の目が揺れていることに気付き、舌を打つ。
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