自粛からの“解放セックス”! / 古着屋・久志の「出会い系」冒険③ (Page 4)
「ファミレスもカフェもどこもやってないから、ママ友とお喋りもできないわね」(33歳・パート休業中・主婦)
「遂に映画館までクローズ。“痴漢ごっこ”もできやしない(笑)」(43歳・主婦・子供アリ)
こんなサイト内のメールがきっかけで、聞きもしないのにLINE IDを教えてくれて、際どい写真を送ってきたオンナもいた程だ。それくらい、刺激に飢えていたのであろう。
久志は、このパンティ写真を送ってきた(後者の)オンナに狙いを絞っていった。慣れない“メル友遊び”は、意外と消耗したから「落ちそうなオンナ」を早めに絞ったのである。
このクニコさん(仮名)のプロフには“43歳・バツイチ(2度めの)既婚・子供アリ”とあり、普段は小さな建築会社に勤めるOLもやっていて、現在は用事がある時だけリモートワークをする身と書かれていた。
これまでは、会社を隠れ蓑に浮気に走っていたが、それもままならないので悶々としていると、LINEで愚痴っていた浮気慣れした女性のようだった。
「旦那さんと仲良く、夫婦間セックスをすればいいじゃない?」
と久志がLINE通話で聞くと、
「今さらデキるわけないじゃないの。向こうは60歳超えてるし、自宅待機でヒマすぎて触ったりもしてくるけど子供の目があるしさ」。
このクニコ夫妻は再婚同士で、20歳の年齢差がある。ギャンブル前夫にこりごりしていたところを、現夫に優しくされて「授かり年齢差婚」をしたという。ちなみに、現在の夜の生活は8年も無かったのだった。
「久しぶりにオモチャでも使ってみようかなぁ。コロナさえなければ、久志さんに抱いてもらうのになぁ(軽笑)」
そういう風に、サイト内メールでのやり取り→LINEへと移行して、それなりに画像の交換等を楽しんでいると、メディアでは近いうちに緊急事態宣言を解除するという話しが表立って出てきた。
「安倍さんが〇曜日に宣言する」とか「最終調整に入った」とか。
実際には5月25日に全国で緊急事態宣言が解除されたわけだが、当然ながら、その日を「Xデー」にしていた久志とクニコは、具体的な待ち合わせ場所を前日に打ち合わせたのだった。
自粛解除は「即ラブホ」で!
2人が待ち合わせたのは、京王線「府中駅」(府中市)のロータリーだった。時刻は10時だ。非常事態宣言が解除したとはいえ、まだ完全に街が機能していないのでタクシー乗り場も混雑していなかった。
「えへへへ、今日は会社でミーティングがあるって言って家を出てきたよ(笑笑)」
ロータリーの端の方で隠れるように立っていたクニコは、久志のボルボ・ワゴンを見つけるとスグに走り寄ってきて言ったのだった。
その言葉を裏付けるように、クニコはブラウンのパンツスーツにむっちりとしたボディを押し込んだ「OLスタイル」。胸、尻、モモは発達というか熟成しているようで、全体的に肉付きが良かった(麗子女史をひと回り小さくしたような感じw)。
そのクニコが、
「誰に見られているか分からないから、とにかくクルマを出してよ!」
と、ガラの悪いタクシー客のように久志を急かすので、久志はロータリーから甲州街道に抜けずに、すぐさま脇道に入って行ったのである。
お互いに「はじめまして」の挨拶もしないのは、それだけLINEで親密になった証しだろう。
運転中に久志は、右手でクニコの太モモを撫でながら、
「写真よりもムチムチしてるね」
と、進行方向を見ながら呟いた。
「まだダメよぉ、このエッチ・ジジイ!」
と釘を刺しながらも「うっ」と声を漏らしたのを久志は聞き逃さなかったのだ。
「今日は“自粛解除”で楽しもうよ。今から…」
「えっ、もう? お茶もしないで、いきなり??」
久志は返事の代わりにステアリングを大きく切って、駅前にあるラブホのパーキングにクルマを突っ込んだのだった。
そのままスタスタとフロントに向かうと、クニコも黙って着いてきていた。はじめから「即マン」は、クニコにとっても望むところだったのである。それに、心なしか彼女は内股で歩いていた。多分、さっき久志にモモを愛撫された時から濡れていると思われた。
部屋にインすると、クニコはジャケットよりもスラックスとパンティを先に脱ぎ捨て「誰かさんが、車内で悪戯するからオマンチョが反応しちゃったのよ」と言って、既にシミを付けた茶のパンティを久志にかざして見せている。パンツスーツに合わせてTバックだ。
そのあとに脱いだ上着をハンガーに掛けたクニコは、「シャワーの前にここでキスして」と、両腕を久志の首に巻き付けてきたのである。
その想いに応えるべく、久志はいきなりディープキスをプレゼントしたのだった。
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