春三月・桜の下で少年は…… (Page 3)
「ねえ? 和真君?」
「……何? 先生?……」
「和真君ね? 本当は今でも西城科学技術学院に行きたいんでしょ?」
和真はハッと顔をあげた。
「そ! そ! そ! そんなことないよ!!」
彩香は彼に肩にそっと手を置き、そして少し顔を近づけながら言った。
「だって、お母さまが和真君に掘北学園に行くように強くおっしゃるようになってから、何だか和真君の元気がなくなってきたんだもの」
「……そ、そんなことないよ……」
そう言いながらも、彼は顔を逸し、そして唇を噛んだ。再びしばし二人の間に無言の時が流れた。先に口を開いたのは和真のほうだった。
「……先生?……」
「なぁに?……」
「僕ね? 先生の言う通り、本当は西城科学技術学院に行きたいんだ……。でもね? お母さんはそんな僕の意思なんて眼中にないんだ……。それで、掘北学園、掘北学園って!!」
和真の目から、見る見る大粒の涙があふれてきた。
「先生! 先生ッ!!」
和真は彩香の胸に顔を埋めて激しく泣きじゃくった。彩香はそんな和真の髪をそっと撫で、
「和真君? あなたはあなたのままでいいのよ……」
そう言うと、両手で優しく和真の顔を上げさせ、そしてゆっくりと唇を重ねた。
「和真君の人生は和真君が主人公なのよ?」
「でも……でも……お母さんが!!」
和真は再び彼女の胸に顔を埋めて、おいおいと声をあげて泣いた。その間、彩香はずっと優しく彼の髪を撫で続けた。
いったいどれほどの時間泣き続けただろうか? 彼は徐々に落ち着きを取り戻し、少しうっとりとしながら、彩香の胸の温もりに頬を委ね、そしてまるで赤ん坊のように無邪気に甘えた表情で彼女の胸をまさぐり始めた。
「……先生のおっぱいって温かい……。優しくて柔らかくて気持ちよくて……」
和真は長らく母親の愛に飢えている、そう彩香は感じた。もしかしたら、長らくどころか母親の愛情を受けた記憶がほとんどないのかもしれない。そのようにも思えた。
彩香の豊かな胸に甘える和真を見ていると、たまらなく愛おしく、そして彼を思い切り癒やしてあげたいと思った。と、その時、彩香はその優しく温かい胸を包み込んでいるサマーセーターとブラジャーをまくり上げた。すると、透き通るように白くて柔らかい母性の双丘が和真の眼前にそびえた。
「先生?!」
「和真君……いいのよ……」
「……うん……」
和真は彩香の豊かな乳房にゆっくりと顔を近づけると、先端の薄ピンク色した小ぶりな乳首をそっと口に含んだ。
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