秘密の秘口 (Page 2)
そんな彼女と、研究室に居残ったことがある。
その日は教授が出張に出ており、学生たちは夕立を気にして足早に帰っていった。
実夏と僕だけが、まるで2人きりになることを望むように、その場に残っていた。
その後、耳を劈くような雷鳴が轟いたあと、滝のような雨が降り出した。
「わぁ、凄いね」
僕がカーテンを開けて雨量を確認し、実夏の方を振り向くと、彼女は自分の下着を下ろし、潤んだ瞳で僕を見つめていた。
「どうしたの?」
驚いてそう訊ねると、彼女はゆっくりと机に腰を下ろし、折れそうに細い脚を開いてみせる。
さっきまでレポートをまとめていた机が、一気に彼女のステージになったようだった。
実夏はそのまま自分の秘口を指で開き、僕の目をじっと見据える。
それまでに何人かの女性と性行為の経験はあったが、その中でも実夏の秘口は圧倒的な美しさだった。
まるで、いま咲いたばかりの花のような色をしていた。
「ここ、舐めて?」
少し童顔で愛らしい顔をして、彼女がねだる。
僕はやや気圧されながらも、蜜に誘われた蜂のように、彼女の秘口に口付けた。
「ん…」
彼女は悩ましい吐息を漏らし、僕の頭を優しく撫でる。
僕は、ただ無我夢中で彼女の秘口を舐め回した。舐めるほどに蜜は溢れ出し、独特の匂いがした。
「あ、だめ…」
実夏は甘い声をあげて快感に身をよじるも、僕の頭を秘口に押し付ける。
しかし、僕がそこに指を這わせようとした瞬間、彼女の白い手が伸びてきて首を横に振った。
「それは、だめ」
「どうして?」
「ここには、私と結婚する人以外、何も入れてはいけないの」
一瞬、言われている意味を理解できなかった。
それならば、僕は何のためにこの秘口に舌を這わせているというのだろう。
「ねぇ、もっと…」
それでも彼女は、まるで挑発するかのように僕の舌を求めた。
僕は考えることをやめ、本能のままに彼女の秘口を舌で犯し続けた。
溢れた蜜を吸い上げると、彼女の身体は飛び跳ねるように快楽でむせぶ。
僕は両手でそこを大きく広げ、いつまでも舐め続けた。
そして、彼女が達した後は、一目散にトイレへと駆け込んで自分の欲望を吐き出した。
2人きりになるたびに、実夏は同じことをしたがった。
クリトリスは大きく勃起し、愛液がどこまでも脚をつたう。
「もっと、もっと舐めて…」
僕は言われるがままに舌を使った。
気持ちいいかと問えば、彼女は何度でも頷いた。
ただひたすらに彼女の秘口を凝視しているうちに、とうとう大学を卒業する日がやってきた。
結局、僕も彼女も、お互いに一度も好きだと言ったことはないと、離れてから気づいた。
そして歳を重ねるにつれて彼女を思い出す回数は減り、同窓会の場でやっと全ての記憶が蘇った。
レビューを書く