秘密のサービス (Page 2)
「お着替え終わりましたらこちらにお願いしますね」
巧は施術室の奥にある更衣室に寧々を案内して言った。
「はい」
2度目なのに、いや2度目だからこそ寧々の表情は強張っている。
紙ではないが、かなり薄くて柔らかい素材でできた締め付け感のない施術着に着替えると、前回の記憶が生々しく蘇ってくる。
それはこの2週間、寧々の脳裏にこびりついて離れなかった甘い刺激の記憶だ。
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初めてこのエステを訪れたとき、施術師が自分と同世代の男性だということに寧々は抵抗を覚えた。
しかしいざ施術が始まってみると、そのうっとりするような気持ちよさにすぐに開放的な気持ちになった。
巧は男にしてはふっくらとした柔らかい手をしており、少し力を込めてマッサージをしても寧々は痛みを感じなかった。
温かいオイルを塗った身体の上を滑る手つきの心地よさは寧々をリラックスさせると同時に、少し興奮させてもいた。
そしてうつ伏せになって腰から背中を撫で上げるようにマッサージされている時、ぞわぞわと背筋をのぼってくるような快感があったのだ。
それはマッサージの気持ちよさではなく、明らかに性的な快感だった。
寧々の身体はその瞬間ピクッと反応し、そうなってしまったことに寧々は動揺した。
性的な接触はご無沙汰で、だから自分の感度がそうなってしまったのだろうと思うと恥ずかしく、性的に感じてしまったことを施術師に気づかれたくないと寧々は思った。
巧はその後も淡々と施術を続けたが、一度そういう意識をしてしまった寧々の方はその後冷静ではいられなかった。
全身の肌が敏感になり、触れられた全ての場所が熱を持つように感じた。
その後仰向けになった時の恐怖と興奮は特に忘れられない。
うつ伏せで施術されている間にぞくぞくと感じてしまっていたため乳首は硬く勃起していた。
ぺらぺらの施術着がぴたっと肌にフィットしているため、どう考えてもその勃起はバレているだろう。
乳首を勃起させて性的に興奮した欲求不満の人妻だと思われるのは耐え難い苦痛だったが、しかし触れられるたびに現に興奮が高まり顔は紅潮していく。
オイルを使ってのマッサージだったためこれは気づかれなかったかもしれないが、実際のところ寧々の秘部は濡れそぼっていた。
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