本気の声を聞かせてよ。 (Page 2)
「『ぁっ…あなたぁ、ゴメンなさい…嫌ぁ…許してぇ…!』」
画面の中で、事務服を着た美人OLがいたぶられるのに合わせてセリフを読み上げる。
<専務:旦那のチンポとどっちが好きなんだ?言ってみろ!>
「『んむっ…ひぇんむの…専務のおちんぽでふぅ…んっ…ちゅぱっ…』」
<専務:ホラ、その馬鹿デカい乳も使わないとダメだろう!君は謝罪する気があるのかね?>
「『すっ、すみません…失礼いたします…あぁ、熱いっ…』」
OLは大きな胸の間にグロテスクなペニスを挟み、涙目で舌を伸ばす。
リアルな音付きで動く絵も、セリフも恥ずかしいし、隣で春樹兄ちゃんが真面目な顔をして聞いているのも恥ずかしい。
ちらりと視線を向けると、春樹兄ちゃんはヘッドフォンを外し、うぅん、と言った。
「…いまいち?」
「いや、悪くはないけど…もっとこう、罪悪感の中で感じてしまう人妻の感情を込めてさぁ…ほら、彼氏以外に無理やりエッチされてる気分で」
「う、うるさいなぁ!だいたい彼氏なんてもう何年もいないから!」
「え、そうなの?」
「…色気のない干物女ですみませんね」
私は台本を置いて、缶ビールをごくごく飲んだ。
「じゃあ…」
「…ひゃぁっ!?」
春樹兄ちゃんにいきなり後ろから抱きしめられ、変な声が出てしまった。
「触るから少しくらい気分出してよ」
「はぁ?何言ってんの、ちょっ、ハル兄!?」
お酒のせいか熱いくらいの手が服の下に入り、ふにふにと胸を揉みしだく。
「馬鹿馬鹿、何してんの!ねえってば!」
「お、見た目より大きいな」
「ありえないから!もう、やめ…きゃぁっ!」
服とブラジャーが一緒にたくし上げられて、裸の胸が露になる。
「うわ、乳首超可愛い」
「や、やだぁ、見ないでってば!ねえ…、ぁっ…」
ピン、と春樹兄ちゃんの指先が乳首を弾いた。
「やめ…ハル兄っ…!…ん…ふぁ…」
「お、立ってきた立ってきた…気持ちいい?」
「そんなわけないし!馬鹿!変態!最低!」
「はいはい」
「…っ…?!」
軽くあしらわれながら、ぐいっと両足が開かれ、今度は手が下着の中に。
「ち、ちょっと、やだ、ぁ…っ!」
…ぬちゅっ…
「…!」
あそこを撫でた春樹兄ちゃんの指が、ぬるりと滑った。
後ろで小さく笑う気配がして、恥ずかしさに耳の先まで熱くなる。
…ちゅっ、くちゅ…くちっ…
「…っ…ゃ、あ…ダメぇ…!」
「すごい濡れてる」
「これは…ハ、ハル兄が…エッチな漫画見せるからっ…」
「興奮したんだ?」
「…知らな…はぁんっ…!ゃん、あぅ…!」
「あ、今のイイ。その感じで読んでみて」
「えっ…?…あ…」
春樹兄ちゃんは私の口元にマイクを寄せ、表示されていた画像をいくつか巻き戻した。
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