いいなり彼女 (Page 3)
…そして家に帰れば、夕食の時もテレビを見ている時も、課題をしている時でさえ、浦塚君は私に挿入して過ごしました。
「めぐみ、愛してる…今日もいーっぱい子作りセックスしてあげるからね。嬉しい?」
「あ…うぅ…うれひぃです…っあ…」
「ありがとうのキスは?」
「ふぁい…ちゅぱ、んっ…んー…」
シングルの狭いベッドで、熱っぽく口付けを繰り返し、種付けプレスを受ける毎日。
(こんなの、絶対オカシイ…私…いつまでこうして…)
そんな生活が数ヶ月経ち、ある朝目を覚ますと浦塚君はもう家を出ていました。
そういえば今日は校外授業で忙しいと、前の日に言っていたような気もします。
久々にゆっくりした朝、普通に食べる朝ご飯。
休み時間は女友達と他愛もない話をする、半年前までの平凡な日常。
…そう、これが現実。これが普通。
「…ねえ、彼氏と喧嘩でもしたの?」
「えっ?」
友達ににやにやされた私は、無意識に眺めていたスマホを取り落としそうになりました。
「だって、今日ずっと元気ないし、スマホばっか気にしてるし」
「あ、あはは、そう?でも、私彼氏なんかいないから…」
「嘘だぁ、ちゃっかりイケメンといちゃいちゃしてるんでしょー。紹介しろー」
今日はまだ一度も来ていない浦塚君からの連絡。
待ってなんかない、すぐに返事をしないとキツいお仕置きをされるから、ただの習慣なのだと自分に言い聞かせ、私はスマホをバッグに仕舞いこみました。
放課後、久々に図書館でゆっくり本を読み、帰ろうと腰を上げた時、スマホにメッセージが表示されました。
『丁度会場の近くで解散したから、今夜プラネタリウムに行かない? 浦塚 直哉』
中学生の時、初めてできた彼氏と行って、ファーストキスをした思い出のプラネタリウム。
浦塚君と行ったりすれば、暗がりで何をされるか分かりません。
複雑な気持ちで待ち合わせ場所に行くと、既に彼が待っているのが見えて、私は思わず小走りになりました。
「ごめんね、待った?」
「いや、早かったね。いこっか」
「…あ…」
ナチュラルに繋がれた手。
私は人目を気にしながらも、そのままプラネタリウム会場へと向かいました。
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