セフレ以上恋人未満 (Page 5)
「あ、やあ。……触って、触ってえ」
ミナの喉から懇願の淫声が漏れる。
「どこを? もう、触ってるよ」
彼は勝ち誇った笑みを浮かべ、抱えた脚の内股に頬擦りする。
「あ、ちが、んん」
チクチクとした髭が気持ちいい。
でも違う。もっと、気持ちいいところを彼は知ってるくせに。
「違うの? じゃあ、ここかな?」
「んひゃっ!」
太股の付け根からピリリと電気が走り、お腹の奥がキュッと締め付けられる。
同時に頭の中で小さな爆発が起き、こぽりと何かが溢れた。
少しイった?
「あ、はあ、はあ」
震えを抑えることもできず、ミナは言葉を失っていた。
首元を滑る細い鎖の感触すら、痺れとなって身体を駆け巡る。
自分の身体がこんなことで達するようになっているなんて。
「ミナ、今の顔とっても可愛い。とってもエッチで本当に気持ち良さそうで」
「あ、ああ」
満足気に見える彼の顔に、ミナの心が蕩けた。
でも彼の優しさに甘えていてはダメ。
彼は客でミナがホスト。この身体を使って彼を喜ばせなければ成り立たない。
ミナと彼の関係は、そんな契約なんだ。彼はそのために優しく接してくれているだけなんだ。
首元を愛撫する鎖を軽く握り、ミナは気持ちを切り替えた。
*****
彼女の眼の色が変わった。
さっきまでの恋人未満のものではないプロの色だ。
残念だけど、彼女は俺からの援助を得るために抱かれている。
きっと、俺だけじゃないだろう。
何も身に着けていない白い首で鈍く光る細い鎖が、俺の心にむずがゆい痛みを走らせる。
彼女が割り切ってくれなければ、俺がこの気持ちを抑えられなくなる。
「ここ、ここ触ってえ。ミナの赤ちゃんの穴イジってえ」
自分で淫穴を開いておねだりを始めたミナの姿に、俺も気持ちを切り替えることにした。
俺はただ獣欲を欲する雄だ。
「うん、いいねミナ。すごくエッチだ」
「ん、んはあ、ああっ!」
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