おとなしいと思っていた会社の後輩は好きな人の前では豹変しちゃう (Page 3)
それぞれ浴衣に着替えた私達は、民宿の食堂に向かった。
地元のお魚を使った料理が美味しくて、二人ともお酒がかなり進んでいた。
私はこれはチャンスだと思って、民宿の人に聞いてみた。
「お部屋で飲んでも大丈夫ですか?」
「ああ、ええよ、つまむものはこれを持って行くとええ」
「ありがとうございます。じゃあ、先輩行きましょう」
「ん? そんなことができるのか。すみません、ありがとうございます」
部屋に戻ると既に布団が引かれていた。
くっつけてあったのを先輩がこっそり離していたのを私は気づいていたが、何も言わないでおいた。
どうせ、そんなの意味ないから。
「先輩、ここにお酒とおつまみ置きますね」
「ああ、ありがとう」
布団が引かれたせいで隅に追いやられた長机の上にお酒ともらったおつまみを置いて、私達は小さな酒宴を始めた。
疲れているせいもあって、お酒に強いはずの先輩の顔は早々に真っ赤になっていた。
私は、先輩の状態をじっくり観察しながら、徐々に距離を縮めていく。
気づけば私は先輩にしなだれかかるような態勢になっているのだが、かなりお酒が回っている先輩はまったく咎めてこない。
『これはいけるかもしれない』
私は先輩の胸を撫でるようにしながら口を開いた。
「せんぱ~い、いつもありがとうございます。私はずっと先輩にお礼が言いたかったんですよ」
「そっか、そうか、いやいや、俺はたいしたことはしてないよ……」
「私、ずっとお礼したいと思っていたんです」
「そんな、いいよ。別に仕事なんだから当然だし、後輩が育ってくれるのが僕の喜びだからね。……で、平野さん?」
「何ですか?」
「近くない……?」
「もう遅いですよ」
そう言うと私は先輩の唇を奪った。
酔っ払っている先輩は、簡単に私の唇を受け入れてくれた。
それを良いことに私はそのまま唇の間から舌を滑り込ませた。
不慣れな先輩の舌先を軽くつつくと、やや遠慮したように絡みつかせてくる。
私は積極的に舌を絡ませながら、先輩の腔内を存分に味わうのだった。
キスだけで感じているのだろうか、先輩の下腹部が盛り上がってきていた。
『先輩ったら、素直なんですから』
私は頭を押さえている左手を外して先輩の分身に手を伸ばす。
それはまるで、抜かれるのを心待ちにしていた聖剣の柄のように私の手にぴったりと収まった。
私の手の刺激に合わせて大蛇がむくむくと鎌首を立て始めていた。
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