おとなしいと思っていた会社の後輩は好きな人の前では豹変しちゃう (Page 4)

「平野さん、ダメだよう」
「ダメだったら引きはがしたらどうですか? でも、ここはダメとは言ってませんけど?」

 先程よりも勢いを増した先輩の分身は既にリレーのバトンくらいの大きさに膨張していた。
 私はリレー走者の気分で絶対に離さないつもりだった。

「いや、僕には妻がいるんだよ」
「別に先輩の奥さんから奪おうとかそういうつもりじゃありません。でも、でも、私はずっと先輩のことが好きでした。今日こそ、思いを遂げさせてもらいます」

 そう言うと私は先輩の浴衣をはだけさせると、胸板に舌を這わせた。
 私の舌が乳首を撫でるたびに、びくびくと肉棒が蠢くのを感じる。
 見上げた先では先輩の表情が快感に染まっていた。
 
「先輩は悪くないんです。悪いのは私、先輩は犬に噛まれたと思ってそのままでいてください」

 私は自分の下腹部に手をやる。
 まったく弄られていないのに、既に大洪水だった。
 きっと、手の中でぴくぴくと脈動する熱い塊を待ちわびていたのだろう。

『ずっと憧れていた先輩と一つになる』

 そう考えるだけで、ジュンと下腹部が熱くなるのを覚えていた。
 私は先輩の身体をそっと押した。
 思ったよりも簡単に布団の上に仰向けになる先輩。

「逃げるなら今しかないですよ」
「……」

 私は試すようにそう言ったが、先輩の身体は微動だにしなかった。
 四十代のものとは思えないそそり立ちがすらりと天を指している。
 準備は万端だった。

「ありがとうございます。じゃあ、先輩いただきますね」
「平野、さん、ちょっと、え、そのまま?」
「はいっ!」

 先輩の体温を感じたいから、勿論ゴムなんかいらない。
 私は先輩の下腹部にまたぐと、ゆっくりと腰を下ろしていった。
 逞しい肉の塔は、私の濡れそぼった割れ溝の中にすっかり隠れてしまう。

「あふっ! ……あぁっ……あぁん」

 快感で意識が飛ぶかと思った。
 今でも乳首の先から秘宮に電流が走り続けているような感じがして、背筋を振るわせてしまう。
 押し寄せてくる快感の大津波に負けないように腰を振り始めた。
 私の腰がしなり、蠢くのに合わせて、先輩の熱い胸元がわなないている。

「ううっ~~ん、くぅん、はぁん、せん、ぱい、きもひ、ひい、もっと、もっと」
「くぅっ! うっ……!」

 私は恥ずかしげもなく自然と声を上げていた。
 自分の声とは思えない、ただただ快楽を楽しむ声。
 部屋の中に響き渡っていて、恥ずかしかったが、とても腰の動きは止まらなかった。
 もっと先輩を感じていたい。
 もっと気持ちよくなりたい。
 ただ、それはどうやら先輩も同じ気持ちのようだった。
 ぐっと唇を噛んで、快感に耐えているようだった。

「せん、はぁん、ぱい? 私、ひんっ、ひもっち、ひい、ですか?」
「ああ、平野さん、気持ち良いよ」

 嬉しかったが、すーっと冷めた気分が私の中に降りてくる。
 考えるまでもなく、私はすぐに口を開いた。

「な、まえ、はぅん、よん、はぁ、へぇ、くぅん、だ、さぁいっ!」
「……んっ、凛香、気持ち、良いよ、うっ、そこはっ!」
「ひ、ひぃっ! そ、それいぃっ、あんっ、もっほ、もっほ、なまへほよんでくだっさひっ!」

 名前を呼ばれただけで、快感が百倍増したような気がした。
 私は感極まって悩ましい声をいっそ上げてしまう。
 足下がぐらついて、先輩の胸元に顔を預けてしまう。
 すると、耳元で先輩が私の名前を囁いた。

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