さゆみ先生のエッチな秘め事

・作

保育園の先生であるさゆみ。彼女のストレス発散法は、SNSにエロい自撮りや出会い系アプリで出会った男とのセックスの記録を載せることだった。ある日、保育園に通う子供のお父さんにその秘密がバレてしまう。「天使みたいな笑顔で息子たちに接するさゆみ先生が、実はこんな淫乱だったなんて」激しくさゆみを凌辱する男のテクニックに、さゆみの淫らな肉体は陥落してしまうーー!?

ストレス社会で働く大人たち。彼らの心と身体を癒す方法は、人によって様々だ。美味しいものを食べたり、ペットを飼ったり、温泉に出かけたり。

私はいわゆる、裏垢女子である。

顔の一部をスタンプやアングルで隠しながら、自分のエッチな写真を撮ってSNSに上げたり、出会い系アプリで知り合った男とのセックスの感想を書いている。

これが私のストレス発散法なのだ。

私は保育士だ。

子供は可愛いし、好きだ。でもあまりにも言うことを聞いてくれないと腹が立つこともあるし、モンスターペアレントからのクレームや、同僚の職員たちとの人間関係に悩まされることも多い。

そうして風船のように膨らんでいったストレスは、ほどほどのところでガス抜きをしてやらないと大爆発してしまう。

好きな店のケーキを爆食いしたり、ハマっているアイドルのコンサートに行ったり、友達と二日酔いになるほど深酒をしたり、ありとあらゆる手段でストレスを発散しようとした。どれもある程度の効果はあった。夢中になっている間は仕事の嫌なことも忘れられたし、また明日からも頑張ろうと思えた。でも、心の底からスッキリしたり、満たされることはなかった。

そんなとき、バーで隣になった人の誘いになんとなく乗った。ゆっくり休めるところ行こう、という使い古された常套句を囁きながら連れて行かれた先は、ラブホテルだった。こうなることはわかりきっていたので、手慣れた様子で中間くらいの値段の部屋を選ぶ彼のすぐ後ろをついて行った。

部屋に入ってすぐに、シャワーも浴びないまま抱かれて、翌朝もう一回した。

部屋を出るとき、とりあえず連絡先の交換はしたけれど、きっともう二度と会うことはないと思う。

付き合っていない相手と関係を持つのは初めてだった。

眩しすぎるほどの朝日に目を眇めながら、なんだか重りをひとつ落としたような開放感に包まれていた。

帰りの電車の中で、交際目的ではなくワンナイト目的の者が多く集まるというマッチングアプリを入れた。

その日から、ストレスに比例して凄まじい勢いで経験人数が増えていった。それが両手で数えきれないくらいの人数になったところで、SNSも始めた。

エロい自撮りや、時に面白おかしく、時に官能小説のように書き連ねたセックスの記録にはいいねやコメントが簡単にたくさんつき、承認欲求も満たされていった。

自分にぴったりのストレス解消法を見つけたと思い、身体も心も満足した日々を送っていた。

自撮りには乳首や性器はギリギリ写していないけれど、相当際どいものを載せている自覚はあった。セックスの記録についても同様だ。だから、身バレだけはしないように細心の注意を払っているつもりだった。

顔はなるべく写らないようにしていたし、住んでいる場所も特定されないように気をつけていた。

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