視線の先に (Page 2)
ベッドサイドに置かれたライトに照らされる揺れる肢体。
正也が掴む沙希の両足は深く突かれる度に膝がベッドに付きそうなほど広げられている。
ぱちゅん、ぱちゅん、と肉のぶつかる音を聞きながら直也は右手をそっと自身の下半身に伸ばす。
すると正也が沙希に何かを囁く。
そしてすぐに扉の方へと顔を向けてきた沙希の表情は驚愕という言葉がピッタリな程目を大きく開らいたものだった。
正也は沙希からクッションを取り上げ、扉へ向かって投げてきた。
バスン、と扉とぶつかる音がして直也は思わず姿勢を正す。
バレた、どうしたいいのか、と直也は思うも動くことができなかった。
すると中から声がした。
「直也、見たいなら部屋に入ってきてもいいぞ」
「や、ちょっと!何を言っているの!」
慌てた沙希の声など聞かぬといった様子で正也は沙希の口を手で塞いだ。
んぐんぐうと苦しそうに籠る声だったが、直也にとっては更に興奮へのスパイスでしかなかった。
ごくり、と何度目かわからぬ口にたまった唾を飲み込み扉を開ける。
たかが扉一枚だったが、まるで世界が変わったかのように感じた。
正也は入って来た直也に口端を吊り上げる。
柔らかな印象しかなかったはずだが、信じられない程の雄を感じた。
正也の下ではしっかりと足を広げられ深く男根が突き刺さったままの沙希は恥ずかしそうにするも、体勢を変えることも出来ずまだもごもごと何かを言っていた。
「直也が沙希の体を気に入っているのはわかっていたよ」
笑いながら腰を動かし、その度に肉のぶつかる音がした。
「肉付きの良い女が好きなんだろ?」
直也が素直に頷けば正也の笑う声が響く。
「どこもかしこも柔らかくて咥え込むここはよく締まるなんて最高だからな」
「そ、なんなこと、言わないでぇ!」
「口では反論してるけど、ここはそうは言ってないぞ? ほら、凄く締めつけてもっと見せてほしいって俺のを咥えて離さないだろ」
笑って腰を引けば沙希から切なそうな声が上がる。
「ほらみろ。もっと直也にやらしい下の口で俺のを咥えている様子見てほしいんだろ?」
「違う、そんなこと、ない……」
否定はするも、その口調は弱弱しく正也の言うことを認めているようなものだった。
「直也、そこで見ていろ。抜いてもいいぞ。お前もこのままじゃ眠れないだろう」
正也の言葉に直也は自身の股間を見つめる。
先程から二人の痴態を見せつけられ、張りつめて痛いくらいだった。
そろそろと正也の言う通りに性器を取り出せば沙希が見ている事がわかった。
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