TSした生意気ちゃんが悪いおじさんに捕まって大敗北するお話 2 (Page 3)
電車の到着音が鳴り響き、俺たちは人ごみに揉まれながら電車に乗った。
「……」
ラブホテルを出た後、俺たちは少しずつ会話を重ねた。大学の話、好きなゲームの話、行きつけの店の話。奴にとっては初対面の女の子でも、俺にとってはよく知った友人だ。仲良くなるのは
必然だった。そして――。
「……っ。ぁ……!」
「おっと……悪いな」
後ろから入ってきたサラリーマンに押されてマサにぶつかった。思わず俺たちは見つめあい――なんとなく恥ずかしくなって目を反らした。
(くそ、くそくそくそっ!何なんだよ俺気持ち悪いなッ!ヤロウと見つめあってドキッ♡なんて、あり得ないだろうがよ~ッ!……あれ!?)
背筋をかけあがる感覚――忘れることはない、これは、ご主人様たちにたっぷり教え込まれた快楽の感覚だ。尻の曲線を撫でられ、柔らかく揉まれる。ふとすれば、間違ってぶつかったようにも思えるが――後ろの気配、間違いない。
――明らかにいやらしい意志をもって俺に触っている!
(マサの野郎め……。「俺は手を出さないぜ……」なんて言っておいて結局触ってんじゃねえか……♡)
心なしか口角が上がる。気を良くした俺は、マサの手のひらに偶然を装って尻を押し付ける。すると、マサもそれを悟ったのか、尻を触る手つきがさらにいやらしくなった。
「ん……っ!く、はっ♡……んむぅ♡あっ、あぁ……んっ♡」
マサの指がスカートに潜り込み、下着の上から容赦なく揉みしだいてくる。さらにマサは俺のブラウスに手を突っ込むと、ブラジャーを剥がして乳首を弄り始めた――あれ、乳首?
(違う……っ!コイツはマサじゃねえ!マサは俺の目の前にいるんだから、尻は揉めても乳は触れないはずだ!)
もし触れたとしても腕の角度がとんでもない事になっている。複雑骨折しているはずだ。
ということは、――全然関係ないクソ野郎って事じゃねえかよ!
「……っ!く、こ、のぉ……!」
「……?ゆみ子ちゃん、どうかした?」
「えっ!?い、いや……なんでも」
クソ野郎の手をどけようともがくと、マサが不思議そうに話しかけてきた。――まずいな。コイツにはすでに前科(押し倒しからの号泣)があるから、これ以上頼るのはきつい。俺だけでなんとかしないと。
「そうか?ならいいけど……」
「う、うん……っ♡ほんと、だいじょ……ぶだか、らああああッ♡♡♡」
調子に乗ったクソ野郎の指がパンツの中に忍び込み、俺の大事なトコロに触れた。と、同時に電車が大きく揺れて停止した。駅に止まったのだ。圧迫感が和らいだかと思えば、すぐに前よりももっと圧迫される。
「降りる駅まであと一つだからな。頑張れよ」
「ん、わかった……ぁ♡♡♡」
マサは満足そうに頷くと、イヤホンをつけて目を閉じた。俺といえば――更なる問題が襲い掛かっていた。
勢いがある
勢いがあってイイ!!
通行人 さん 2021年5月28日